日比谷花壇、花祭壇のコンサル事業へ…JA葬祭と連携も 画像 日比谷花壇、花祭壇のコンサル事業へ…JA葬祭と連携も

マネジメント

 生花チェーン最大手の日比谷花壇は、花祭壇に関するコンサルタント事業に乗り出す。同社が展開する葬儀事業で培った祭壇制作の技術などを葬儀事業者に提案。花祭壇の裾野を広げ、花需要の掘り起こしを進める狙いだ。現在、数カ所のJA葬祭に打診をしており、来春にも事業を具体化させる。将来的には、地元で栽培される花を使って祭壇をつくり故人を送り出す“お葬式の地産地消”の提案にまで発展させたい考えだ。
・裾野広げ地産地消提案へ

 生活様式の多様化や核家族化の進展で、従来の一般葬に加え、家族葬など葬儀形態が多様化している。葬儀が小規模化していることから、これまでの白木祭壇を使わず、祭壇を花で飾る動きが拡大。この動きに目を付けた同社は2004年に葬儀事業に参入した。

・増える家族葬

 同社が現在手掛ける葬儀件数は年間600~700件で、6割が家族葬だ。故人の思い出を語る場として、祭壇には好きだった花が飾られたりする。バラやカーネーション、トルコギキョウといった洋花が中心で、供花まで含めると、使う花の本数は、従来の白木祭壇に比べると数倍になるという。花の需要拡大にもつながっている。

 家族葬は都市部を中心に広がってきた。同社でも首都圏や関西、札幌、福岡で手掛けてきたが、今後、地方でも花を使った祭壇が増えると想定している。ただ、花の調達などの問題もあることから、地元の葬儀事業者と連携して、花祭壇の拡大が図れないかを模索。コンサルタント事業を通じて、これまで培った制作技術のノウハウを提供し、花祭壇拡大の後押しをする。

・安定収入確保

 同社は、花き産地も持つJAと連携することで、花材の安定供給が可能と判断。現在、打診している2、3のJA葬祭を軸に、花祭壇のコンサル事業を来春から始めたい考えだ。

 また、花祭壇の拡大とともに、葬儀事業者間での競争激化も予想されるため、同社は祭壇で使う花の地産地消の提案も検討。「地域の花農家の安定収入や、切り花加工での雇用促進につながる」と話している。

花祭壇 コンサル事業計画 日比谷花壇 JA葬祭と連携も

《日本農業新聞「e農net」》

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