空調業界の人材確保・育成策骨子案まとめる…女性や若手確保狙う 画像 空調業界の人材確保・育成策骨子案まとめる…女性や若手確保狙う

インバウンド・地域活性

 日本空調衛生工事業協会(日空衛、野村春紀会長)は、「空調衛生工事業界における人材の確保・育成に向けて(仮称)」と題した人材確保・育成策の骨子案をまとめた。女性技術者が安心して勤務を継続できる環境の整備や、若手技能者を確保するための処遇や作業環境の改善などを具体策に挙げた。今後、より具体的な対応策を盛り込んだ正式版を15年度末までに作成し、16年度の事業計画に盛り込む。
 骨子案は、日空衛が会員企業を対象に行った人材の確保・育成に関するアンケートの結果(97社中39社が回答)を基に、「人材確保・育成特別委員会ビジョンワーキンググループ」が作成した。女性や若手技能者など、ケースごとに課題と対応策、人事管理のあり方などを示している。
 骨子案では、会員企業の技術者の年齢別人員構成で40代が最も多く、30代のほぼ倍となっていることを指摘。現在全体の約10%を占める60歳以上の技術者が、10年後には約18%、20年後には約31%に増えると問題提起した。
 その上で▽女性のさらなる活躍の推進▽高齢者の働き方▽外国人技術者への期待▽(若手)技能者の確保への取り組み-について、それぞれの課題や対応策などを列挙した。
 女性の活躍では、労働条件・環境などの問題に加え、結婚や出産といったライフイベントなどへの対応不足により入職者が少なく、定着率も低いと指摘。対応策として、安心して勤め続けることができる環境整備や、女性登用の数値目標公表、キャリアパスの明示といった施策の必要性を強調した。
 若手技能者の確保では、収入の低さや休日の少なさ、作業環境の厳しさなどが入職の障害と離職の原因だとし、これらの改善に取り組むとした。並行して、スキルアップに向け各種技能資格取得に対する支援や優良職長(マイスター)制度を推進することの重要性も示した。
 野村会長は18日に東京都内で開いた理事会後に記者会見し、「全国の工業高校で設備を専門に学ぶ学科が、ピーク時の半分に減少している」と懸念を示し、「他団体とも連携を図りながら、女性も含めた若手の入職を具体的に促す内容に仕上げていきたい」と話した。
 理事会では、就職活動をする学生向けに作成した業界のPRビデオとパンフレットを正式に決定。今後、会員企業に無料で配布する。野村会長は、「地方の中小規模の会社では、自前でリクルート用の資料を作るのは難しかった。(PRビデオとパンフレットを)存分に活用していただきたい」と述べた。

日空衛/人材確保・育成策骨子案作成/女性の勤務継続へ環境整備

《日刊建設工業新聞》

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