【新価値創造展2015】ものづくり大賞受賞の立ち座り補助椅子、自動ヒーターや音声サポートを搭載 画像 【新価値創造展2015】ものづくり大賞受賞の立ち座り補助椅子、自動ヒーターや音声サポートを搭載

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 熊本県の崇城大学発企業フュージョンテクは18日、東京ビッグサイトで開催中の共創マッチングイベント「新価値創造展2015」に出展。2015年の熊本市ものづくり大賞を受賞した、高齢者や要介護者に向けた立ち座り補助椅子「楽たて~る」についての展示を行った。

 同社は崇城大学情報学部准教授のハラリ教授が起業したもの。同氏はロボテックスを得意としており、高齢者の役に立つような特許性を持ち、それでいてハイテク過ぎずに安価に手に入るようなモノづくりを目指している。その第一弾として製品化されたのが「楽たて~る」だった。

 「楽たて~る」ではモーターや電子部品を使わない多段階アシスト機能を内蔵。座面が昇降することで、立ち上がりの動作を補助する。これにより、要介護者の自立生活を助けるとともに、介護士の負担を軽減できるということだ。

 同社の執行役員の稲田雅嘉氏によると、この種の商品はすでにマーケットに存在していたが、価格が8万円を超えるものが多く、なかなか普及が進んでいなかったという。そこで、同社ではまず「楽たて~る」の価格を3万9800円に設定。さらに、座っている間に付加価値をつけるべく、背もたれの部分にヒーターを設置した。これは新陳代謝が低下した高齢者に向けての機能で、椅子に座ると自動で電源が入り、立つと切れる仕組み。これで寒がりな高齢者も、スイッチの消し忘れなどの心配なく利用ができる。

 また、高齢者は長時間椅子に座る傾向があることから、うっ血などを防止するために音声サポート機能を用意した。一定時間が過ぎると「そろそろ立ち上がってください」などと声で通知してくれる。

 「近年では軽度認知症の患者が増えていますが、そこに向けた機能も現在開発中です。脳は思考と運動によって活性化するとされていますが、例えばタブレットでクイズを出して、答えが『はい』なら1回、『いいえ』なら2回立つ。そんな仕組みが作れないかと考えているところです」

 現在、同社では大手椅子メーカーとの共同開発を進めており、来年4月には新商品の発売を計画しているという。認知症予防機能については、それに合わせて実装される予定だ。
《丸田鉄平/HANJO HANJO編集部》

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