覆工コンクリ剥落防止工法、西松建設とアオイ化学工業が共同開発 画像 覆工コンクリ剥落防止工法、西松建設とアオイ化学工業が共同開発

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 西松建設は17日、アオイ化学工業(広島市安佐南区、塩本千榮造社長)と共同でトンネル覆工コンクリートの剥落防止工法を開発したと発表した。繊維メッシュシートを、独自に改良したプライマーと接着剤で覆工コンクリート表面に貼り付け、コンクリート片の剥落を防ぐ。コンクリート湿潤面にも施工でき、高い浸透性と付着効果を発揮するのが特徴だ。トンネル維持管理の技術として積極的に営業展開するとともに外販も行っていく。
 新工法「ネットキーパー工法TN」は、コンクリート表面が湿潤状態(表面に水滴の付着なし)でも安定的に施工できるトンネル覆工コンクリートの剥落防止工法。ポリプロピレン繊維を3方向に配列した繊維メッシュシートを、独自改良したプライマーと接着剤を用いて覆工コンクリートに貼り付ける。
 使用するプライマーは、低粘度・高浸透性で不陸調整も兼ねる。湿潤面でも、下地コンクリート面によくなじんで強固に付着する。トンネル坑内の温度が低い環境条件(気温5度)でも性能を発揮する。繊維メッシュシートは薄くて柔軟性に優れる。表面には接着剤との親和性を高めるための特殊処理が施されており、コンクリート片の剥落を確実に防止できるという。
 高速道路会社の「トンネル施工管理要領」(15年7月)に規定されている小片剥落対策工(無筋区間)の基準を満たしていることも確認済み。
 使用する材料の成分には、無溶剤系・水性系を採用しているため、トンネル坑内での作業環境も良好。坑内での火災を想定した延焼性試験やガス有害性試験の基準もクリアしており、使用上の安全性も高い。仕上げ材には耐候性に優れた水性無機系塗料を使用。表面の光沢がなく、照明光の反射によるトンネル坑内での視認性低下を防止する。
 価格(材工込み、表面処理工含まず、東京)は1平方メートル当たり約1万2000円。
 西松建設は、新工法をトンネルを保有する構造物管理者に積極提案していく。さらにボックスカルバートや橋梁など一般構造物への展開も計画している。25、26日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催される展示会「ハイウェイテクノフェア2015」に新工法を出展し、広くアピールする。

西松建設、アオイ化学工業/覆工コンクリ剥落防止工法を共同開発/湿潤面にも施工可能

《日刊建設工業新聞》

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