竹中工務店、PCa柱・梁部材の接合作業15%省力化する新工法 画像 竹中工務店、PCa柱・梁部材の接合作業15%省力化する新工法

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 竹中工務店は、プレキャスト(PCa)コンクリートを使ったRC造建物の柱と梁の接合作業を省力化する「TT-JOINT工法」を開発した。接合部に高強度の鋼繊維補強コンクリートを使い、従来工法で必要とされた梁主筋の接合とせん断補強筋の配筋作業をなくし、約15%の省力化を図った。鋼繊維コンクリート(TT-JOINT工法)を建築構造体に使えるよう国内で初めて材料認定を日本建築センターから取得。愛知県北名古屋市の済衆館病院西館の建設工事に初適用した。
 同社は、2020年東京五輪に向けて首都圏で多くの開発事業が短期間に集中し、技能者不足やPCaコンクリートの単価上昇などが続くとみて、施工をより合理化できる新工法を開発した。
 コンクリートの柱部材と梁部材を接合する場合、地震時の荷重抵抗を考慮して柱主筋と梁主筋を接合するとともに、梁主筋のつなぎ目を継ぎ手で拘束した上で、梁と梁の間にせん断補強筋を配筋する。新工法では、接合部内の梁主筋のつなぎ目の拘束方法を、従来の機械式継ぎ手から機械式定着プレートに変え、梁主筋の接合作業を排除。せん断補強筋は接合部の上下端を除いて省略した。せん断補強筋で確保していた接合部に作用する強度は、接合部全体に鋼繊維補強コンクリートを打設することで実現。接合部を現場打ちとする従来のPCa工法と比べ約15%の作業の省力化を図った。
 鋼繊維補強コンクリートは、1立方メートル当たり約80キロ分の針状のスチールファイバーを混入し、引っ張り強度100ニュートン(N)以上を達成。国内で初めて鋼繊維補強コンクリートによる粘り強さの効果を建築構造設計に取り入れた。
 済衆館病院西館(RC造4階建て延べ7798平方メートル)の工事では生コン工場で生産した製品をミキサー車で現場に運び込み、どこの現場でも活用できる体制を整えた。柱・梁接合部材をPCa化した工法に比べ、新工法は接合部を現場で打設するため、柱・梁のPCaの形状を簡素化でき、工場からの運搬・輸送効率に優れる。
 同社は今後、オフィスビルなどのRC造建物の柱と梁接合部の施工に新工法を展開する考えだ。

竹中工務店/PCa柱・梁部材の接合作業15%省力化/鋼繊維補強コンクリ使う

《日刊建設工業新聞》

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