レモン育ち養殖ハマチ太鼓判、広島の漁協 画像 レモン育ち養殖ハマチ太鼓判、広島の漁協

インバウンド・地域活性

 広島県大竹市の阿多田島漁協は、養殖ハマチの消費拡大を目指し、県特産のレモン果汁を餌に混ぜた「あたたハマチto(と)レモン」のブランド化に乗り出した。ほんのりと香るかんきつが魚の臭みを軽減し、鮮度が長持ちするのが売り。市職員が応援歌を作るなど、地域を挙げてPRしている。今月下旬から販売を始め、23日には東京・銀座にある県のアンテナショップでも試食販売を行う。

 瀬戸内海に浮かぶ阿多田島は県内唯一のハマチ養殖場。現在は年間15トンを生産するが、魚離れで生産量は最盛期の10分の1ほどに激減し、価格も下落傾向にある。そこで起死回生の一手として目を付けたのが、生産量日本一の「広島レモン」。

 養殖魚の付加価値を高めようと、ユズ果汁などの給餌試験をしていた高知大学に研究を依頼した。同漁協の川原秀正組合長は「四国や九州で特色ある魚づくりが進む中、生産量日本一のレモンを与えれば、きっとインパクトがある」と狙いを明かす。

 市の予算を活用し、2013年から開発を始めた。JA広島果実連から仕入れた果汁を餌20キロに対して1リットル混ぜ、水温が下がり脂が乗り始める秋から冬の間に3週間ほど給餌する。通常は半日ほどで赤身部分は変色するが、ポリフェノールなどの抗酸化物質の効果で2、3日は保持し、生臭さも少ないハマチに育った。

 市が実施した試食アンケートでも、98%が「今までと比べておいしい」、97%が「生臭さが少ない」と答えるなど、消費者の評価も上々だった。餌を調合する手間が掛かり、作業時間は2倍になるが、市場価格より5割高い1キロ約1500円で直販する計画だ。

 機運を盛り上げようと市産業振興課の中川史伸係長は「ハマチtoレモン」の歌を自作、今後のイベントで活用していく。川原組合長は「販売を軌道に乗せ、若い人がやる気になる養殖業にしたい」と意気込む。

 注文はホームページで受け付け、市内を中心にスーパーなどでも販売会を開く。

レモン育ち養殖ハマチ太鼓判 美味で鮮度長持ち 広島の漁協

《日本農業新聞「e農net」》

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