竹中工務店とYKKAP、断熱性能2.7倍の断熱ファサード開発 画像 竹中工務店とYKKAP、断熱性能2.7倍の断熱ファサード開発

インバウンド・地域活性

 竹中工務店はYKKAPと共同で、アルミフレーム二重ガラスと木質フレーム断熱ガラスを組み合わせ、建物外装からの熱負荷の最小化を実現する「高断熱ファサード」を開発した。ビルに使う従来のカーテンウオール(アルミフレームサッシとLOW-eガラス)と比べ断熱性能が2・7倍向上した。16年2月末の実用化を目指し、低コスト化と仕様の標準化を図り、学校・教育施設や研究施設などを中心に適用していく。
 高断熱ファサードは、外側ユニット(ブラインド内蔵アルミフレーム二重ガラスユニット)と内側ユニット(木フレーム断熱ガラスユニット)で構成する。
 外側ユニットは、2枚のガラスの間にブラインドを納めたアルミフレームユニット。四季の変化や時間の変遷に応じて内蔵ブラインドを開閉し、日射を反射・吸収する。年間を通じて外壁から入ってくる熱負荷を半減できるという。ブラインドは風雨にさらされることがないため内窓用のブラインド(内ブラインド)を使用でき、外ブラインドと同程度の日射遮へい性能を備えながら低コスト化を実現する。
 内側ユニットは、高断熱ガラスと木質フレームのユニットで、木でカバーされたフレームによってアルミフレームユニットから伝わる熱を遮断する。これによって冬季の断熱性能を高める一方、夏季はアルミフレームユニットのブラインドで吸収された日射熱の侵入を遮断する。両社は木質材料に代わって樹脂を使ったフレームの検討も進めている。
 竹中工務店によると、同様の断熱性能を確保するため、三重ガラスなどを組み合わせたフレームなどを使う場合に比べコストは安くなるとしている。同社は今後、ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)の普及に向けて、新築ビルだけでなく、既存ビル向けに内側ユニット部だけを後付けして断熱性能を高めるリニューアルにも対応する。建物の省エネルギー化を実現する要素技術を組み合わせ、ZEBと快適性の両立を目指す建物づくりを推進する。
 今回の開発は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「戦略的に省エネルギー技術革新プログラム」の助成研究で実施した。

竹中工務店、YKKAP/高機能の断熱ファサード開発/断熱性能2・7倍に向上

《日刊建設工業新聞》

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