8割超が粗利益率改善! 主要ゼネコン26社の15年4~9月期決算 画像 8割超が粗利益率改善! 主要ゼネコン26社の15年4~9月期決算

マネジメント

 ◇受注高、14者が通期目標の過半に
 主要ゼネコン26社の15年4~9月期連結決算が13日出そろった。手持ち工事が豊富な状態でスタートし、工事が順調に進ちょくしたことから23社が増収。不採算工事の消化が進み、単体の完成工事総利益(粗利益)率は23社が前年同期を上回った。営業利益、経常利益、純利益で中間期の過去最高値を達成した社も目立つ。業績の先行指標となる受注高(単体)は、前期に大型土木工事の受注があった反動で16社が前年同期を下回ったが、14社が通期目標の5割を超えている。
 各社の増益要因は工事採算の改善だ。先行する土木の粗利益率の回復に続き、建築の粗利益率も大幅に改善する社が相次いだ。土木、建築合わせた粗利益率は、26社のうち数値を公表した24社の単純平均で9・5%となり、前年同期から2・7ポイント上昇した。
 「東日本大震災前後に受注し、労務・資材費の高騰が直撃した不採算工事の消化が進んだ」(安藤ハザマ)ことで利益率が改善した社が多かったほか、「期初の見込みよりも労務・資材費が安定して推移した」(戸田建設)として、工事原価の低減を損益の回復理由に挙げる社もあった。
 粗利益率が東鉄工業は14・7%、長谷工コーポレーションは13・3%、フジタは12・4%、東亜建設工業は11・4%などと2桁の社もあった。通期も21社が前期より改善すると予想。平均で8・5%(前期6・6%)の水準となる見通しだ。
 粗利益率の改善が利益全体を押し上げ、営業利益は24社、経常利益は25社、純利益は25社がそれぞれ増益。三井住友建設は営業利益、経常利益、純利益、安藤ハザマは営業利益と経常利益がそれぞれ合併以降の最高益を達成。戸田建設と五洋建設は営業利益、経常利益、純利益、長谷工コーポレーションは経常利益が過去最高を記録した。
 受注高は、前年に東京外かく環状道路(外環道)都内区間の本線トンネル工事の受注があった影響で、国内官公庁発注の土木が減少。前年同期を下回った社が多い。ただ、通期目標に対する進ちょくは、青木あすなろ建設が67・3%、前田建設が63・3%など6割を超えている社もあり、大半の社が計画通り受注高を積み上げている。海外は前期を下回る社が多く、シンガポールで昨年、大型工事を相次ぎ受注した五洋建設は「反動減」としている。
 通期は、18社が増収、20社が営業増益を見込む。中間期で営業利益、経常利益、純利益の通期目標に迫る社もあり、上方修正が相次ぐ中、通期でも過去最高益を達成する社が出てきそうだ。2020年東京五輪に向けた工事ラッシュで首都圏を中心に労務費の再高騰を懸念する声もあり、底上げされた利益水準の維持が課題になる。

主要ゼネコン26社/15年4~9月期決算/8割超が粗利益率改善

《日刊建設工業新聞》

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