北海道、総合評価方式見直しへ検討会、若手技術者の確保評価ほか 画像 北海道、総合評価方式見直しへ検討会、若手技術者の確保評価ほか

インバウンド・地域活性

 北海道は、総合評価方式の評価項目を見直し、若手技術者の確保に関する項目を新設したり、落札者決定への影響が少ない項目を廃止したりするなどの大幅な改定を行う。技術力の差がより得点に反映される「一位満点方式」の導入も検討する。新たな総合評価方式は16年4月からの運用を予定している。
 道は12日、学識経験者らで構成する「総合評価落札方式の活用・改善等に関する検討会」の初会合を札幌市中央区のかでる2・7で開き=写真、総合評価方式の見直しに向けた基本的考え方を示した。改定案には、評価項目の見直し・再編、加点方法の変更、新たな入札方式の導入などが盛り込まれた。
 評価項目の見直しでは、建設業の担い手不足への対策として、若手技術者などの確保に努める企業を評価する項目を新設する。評価基準は経営事項審査と同様に、全技術職員数に占める35歳未満の割合が15%以上、または新規技術者の割合が1%以上とする。
 また、若手技術者の確保が困難な企業に配慮し、年齢にかかわらず技術者を採用し、前年と同数の技術者数を維持している企業も評価。若手技術者の確保と、技術者数の維持のうち、いずれか得点数の高い一方を採用する。
 「地域貢献度」に関する評価項目は再編する。災害時の応急措置の実績と維持管理の実績を、現行ではいずれか一方があれば評価しているが、個別に評価されるように見直す。また再編後の維持管理の項目では、維持管理の実績に加えて、15年度から実施している維持・除雪功労者表彰も新たに評価対象とする。
 技術力の高い企業が、相対的に高い技術点を獲得できるようにする目的で、技術点の算定に「一位満点方式」の導入を検討する。技術力に関する各評価項目の合計が最高得点の企業には満点を与え、残りの企業は一定の基準に応じて各自の技術点の合計点を乗じた数値を得点とする仕組み。
 技術力の高い企業と低い企業の得点差が開きやすくなり、技術評価の固定化で結果的に価格競争に陥る事態を防ぐメリットがある。現行の制度では、各評価項目の得点の合計をそのまま技術評価点とする「素点計上方式」を採用している。
 参加企業の得点率が90%以上だったり、逆に10%未満だったりして落札者決定への影響が少ないとされる評価項目については、廃止などを含めて運用を見直す。その一つとして、「技術者の追加配置」は1・2級土木施工管理技士の資格があることのみを評価し、残りの評価基準を廃止する。
 「地域企業の活用」は、地域内企業の元請比率と1次下請活用率で評価するよう見直す。現行では元請・下請に地域企業が1社あれば評価していたが、地域企業の活用度合いがより反映されるようになる。
 このほか、受発注者双方の負担を軽減する目的で、複数の入札手続きを同時に行う「一括審査方式」の導入も検討する。北海道開発局が採用している一括審査方式と同様のタイプを想定。複数の入札に重複して参加する場合は、申請する配置予定技術者を同一の1人とし、1件を落札した場合、残りの入札は無効となる。
 検討会には、学識経験者として北海道大学大学院の高野伸栄教授、佐藤靖彦准教授、苫小牧工業高等専門学校の松尾優子准教授、オブザーバーとして北海道建設業協会の中山茂氏、堀松秀樹氏が参加。
 今後は16年1月ころに総合評価方式ガイドラインの改定案をまとめ、各地方建設業協会との意見交換を経て、2月ころ改定する予定。ガイドラインは建設、農政、水産林務の3部の入札に適用する。

北海道/総合評価方式見直しへ検討会初会合/若手技術者の確保評価、一位満点方式導入

《日刊建設工業新聞》

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