【本音で訊く! マイナンバーの深層&真相&新相(4)】番号制度の誤解と本質的な狙い 画像 【本音で訊く! マイナンバーの深層&真相&新相(4)】番号制度の誤解と本質的な狙い

マネジメント

マイナンバーの深層・真相・新相について、さまざまな業界の識者やオピニオンリーダーにご意見をうかがう本企画。引き続き、マイナンバー制度設計を行った内閣府の大臣官房番号制度担当室長 内閣官房 内閣審議官、向井治紀氏を迎えて話をうかがった。第四回目は、マイナンバー制度の本質的な狙いと、喧伝される誤った報道の誤解、将来的な展望などに関する本音に切り込んだ。本企画のモデレーターは、前回と同様にレピダムの林達也氏が担当した。

■マイナンバーは住所や口座番号と同じ意味合いで考えるべき

林:個人的な話になりますが、今後のことで教えていただきたいことがあります。マイナンバーカードは、常に携帯すべきなのか、それとも印鑑証明カードのように保存しておくべきなのか。専門家の間でも意見が割れています。

向井:基本的には常に持ち歩いてただきたいと考えています。3年後を目処に健康保険証の機能を付けようとしているわけですから。最近では健康保険証もカードになり、持ち歩く方も多くなってきたと思います。そのイメージで原則的に持ち歩いていただくか、すぐに携帯できる場所にあるとよいですね。たとえばマイナンバーは災害に使えますから、カードがあれば付番されている金融・証券・保険なども使えるため、緊急対策になるでしょう。公的個人認証機能は、来年1月から民間に開放されますから、すぐにでもクレジットカード会社や銀行などが動き出せば、使えるようになります。

 マイナンバーカードに機能を一本化したほうがよい、あるいは機能がバラバラのほうがよいという2つの意見があります。この点については、本人が希望すれば一本化できるようにしたいですね。たとえば健康保険証もクレジットカードもキャッシュカードもマイナンバーカードにまとめられる形です。そのためにはセキュリティが大変重要になります。

 マイナンバーカードのICチップの中身をハックしようとしてもすぐ壊れてしまうので、そういう点でのセキュリティは担保されます。ただし、問題は、カードを落とした場合です。既に、いわゆるIDとパスワードだけのセキュリティの安全性が問題になってきているので、マイナンバー制度では、カードとパスワードの組み合わせにしています。カードの場合、落としても、パスワードで守られていますが。ただ、高齢者の場合など、紙に書いたパスワードとカードを一緒に財布に入れることもあるようなので、財布ごと落とすと危険なこともあります。 将来的には指紋認証か、それに準ずる生体認証にしなければいけないと考えています。

 生体認証ということになると、バイタル情報を国が管理するのか? という心配も出てくるかもしれませんが、いまの生体認証機能はデバイスのカード側だけに入れておけば済む話なので、国が管理することにはなりません。ですから、そういう生体認証にすれば、完璧なセキュリティになり、持ち歩いて落としても何ら心配がなくなるでしょう。

林:私は「OpenIDファウンデーションジャパン」の理事もさせていただいているの ですが、やはりパスワードも指紋認証も今後は考えていかなけれならないと思います。ただし指紋認証はキー(指紋)を変えられない面もあり、パスワードよりも少し劣る側面もあります。そこでICカードにも複合的にセキュリティを担保し、安全なクレデンシャルを持てるようにする計画があります。そういう方向を目指すという考えですよね。

 そこで疑問がでてくるのが、マイナンバーカードの裏に明記された番号(個人番号・マイナンバー)自体もしっかり守らなければいけないということです。そのあたりはどうすればよいのですか?
《井上猛雄》

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