東京五輪マラソンコースに…クッション性高い道路舗装、実用化 画像 東京五輪マラソンコースに…クッション性高い道路舗装、実用化

インバウンド・地域活性

 日本道路は、ランナーや車両の走りやすさと安全性を左右する弾性を最適化した遮熱舗装「弾性型遮熱舗装」の実用化にめどを付けた。透水性能が求められる車道の技術基準を満たし、必要な滑り摩擦性能を確保した上で、ポーラスアスファルトに比べて8~10度の温度低減効果を持たせた。弾性力を示すGB係数が1割ほど低く、クッション性が高い。データ類の整理を待って、2020年東京五輪をはじめマラソンコースとなる車道の道路管理者に提案する。
 ランナーの脚への負担を軽減できるよう弾性力を最適化し、遮熱効果もある排水性舗装をコンセプトに開発してきた。材料や配合を工夫し、透水量が毎秒100ミリリットル以上、滑り摩擦(時速60キロ)0・50という開発目標をクリア。ポーラスアスファルトに比べ8~10度の温度低減効果があり、ポーラスで64%のGB係数を50%に下げて力の吸収性能も高めた。東京都が設定している路面の明度にも適応。現在、提案活動に生かすための耐久性試験を行っている。
 8月に茨城県土浦市内で2メートル×40メートルの規模で試験施工を実施済み。9月にはランナーによる走行試験を行い、タイムに影響する加速度や走行感についてのデータを収集した。着地や蹴り出し時の加速度などを把握しており、路面への力の伝わりやすさに関する研究も進めるという。
 マラソンコースは、硬さがタイムに影響し、コースとなる車道は、ランナーと車両双方の走りやすさ、安全性に配慮する必要がある。開催時期によっては観客への配慮も求められる。真夏に開かれる東京五輪のマラソンコースについては、路面温度などを含め、必要とされるさまざまな性能が検討されており、日本道路は弾性型遮熱舗装が「選手と沿道の観客に走りやすさと涼しさを提供できる」(浜田幸二技術研究所長)とみている。

日本道路/弾性型遮熱性舗装を実用化/東京五輪マラソンコースへ提案

《日刊建設工業新聞》

編集部おすすめの記事

特集

インバウンド・地域活性 アクセスランキング

  1. 狙え、インバウンド需要! ホテル業界の事業戦略を追う

    狙え、インバウンド需要! ホテル業界の事業戦略を追う

  2. なぜ、日本の〇〇街道は成功しないのか?

    なぜ、日本の〇〇街道は成功しないのか?

  3. 【地方発ヒット商品の裏側】海外アパレルも注目する世界一薄いシルク「フェアリー・フェザー」

    【地方発ヒット商品の裏側】海外アパレルも注目する世界一薄いシルク「フェアリー・フェザー」

  4. 東池袋駅直上部の再開発、高さ125m、新たに二つの広場も

  5. 埼玉県蓮田駅西口再開発、採算性から27階建てを14階建てに

  6. 大手町二丁目再開発、東京駅日本橋口で高さ日本一の大型開発が始動!

  7. 那覇空港ビルディングで際内連結ターミナルビルが起工、18年12月完成へ

  8. ~地方発ヒット商品の裏側~1つ3000円のガトーショコラが飛ぶように売れている!?――ケンズカフェ東京「特撰ガトーショコラ」のブランディング手法

  9. みなとみらい21の大規模複合ビル計画、JR横浜駅からペデストリアンデッキで接続

  10. 首都高で国内初の上下層拡幅工事 大林組など

アクセスランキングをもっと見る

page top