鹿島、洋上風車の急速施工法確立…複数作業構台で別工種同時施工 画像 鹿島、洋上風車の急速施工法確立…複数作業構台で別工種同時施工

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 鹿島は11日、洋上風力発電設備を効率的に施工できる新たな方法を確立したと発表した。搭載する設備を基礎施工用、風車組み立て用に切り替え可能な独自の海上作業構台「Kプラットフォームコンボ」を複数台導入する。別工種の作業を並行して進めたり、同じ工種の作業を同時に行ったりでき、大幅な工期短縮とコスト削減につながる。需要の増加が見込まれる港湾区域での発電施設整備に採用を提案していく。
 風力発電の市場規模は拡大しているが、設備の建設に適した陸上スペースが減少していることもあり、洋上風力が特に注目を集めている。洋上の中でも港湾区域内では、風車の設置台数の増加や1基当たりの大型化が見込まれている。
 同社はこうした動向を踏まえ、Kプラットフォームコンボを先行して開発。複数台を使用する「別工種並行施工型」と「同工種同時施工型」の2種類の施工手順を開発・検証し、急速施工法として確立した。
 別工種並行施工型は、1台のKプラットフォームコンボに基礎施工用のアタッチメント、もう1台に風車組み立て用のアタッチメントを取り付ける。先行して基礎施工を進める1台をもう1台が追い掛けながら風車を組み立て、順次完成させていく。
 Kプラットフォームコンボを載せて移動するフロータ(浮力体)は、1セットで複数の作業構台との共用が可能。岸壁内の陸上作業ヤードは基礎施工用と風車組み立て用設備の同時稼働となる。
 風車24基の洋上ウインドファーム(集合型風力発電所)を施工する場合、海上工事は大型の自己昇降式作業台船(SEP)1隻を使うと約3年かかるのに対し、この施工法を用いると2年以内に短縮でき、コスト縮減も図れる。完成した一部の風車を先行稼働させることも可能となる。
 一方の同工種同時施工型は、複数のKプラットフォームコンボに同じアタッチメントを取り付ける。基礎施工時は同時に複数の基礎、風車組み立て時には同時に複数の風車を施工することにより、施工速度を上げる。
 別工種並行施工型と同様、フロータは1セットで複数の作業構台と共用できる。岸壁内の陸上作業ヤードは、設備の組み替えによって同じ場所を使用するため、広いスペースが不要。特にヤードの敷地に制約のある場合に有効という。

鹿島/洋上風車の急速施工法確立/独自作業構台を複数使用、別工種同時施工

《日刊建設工業新聞》

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