ゼネコン上場大手4社、15年4~9月期決算で全社増収営業増益 画像 ゼネコン上場大手4社、15年4~9月期決算で全社増収営業増益

マネジメント

 上場ゼネコン大手4社の15年4~9月期連結決算が10日出そろった。手持ち工事の消化が進み、全社が増収。完成工事総利益(粗利益)率が改善し、全社が営業増益となった。大林組、清水建設、大成建設の3社は、営業利益、経常利益、純利益が連結中間決算の公表を始めた2000年度以降で最高額に達した。単体受注高は、前年同期に国内土木で大型案件を獲得した反動減で、土木は全社が減少。前年同期を上回ったのは2社にとどまった。16年3月期は4社とも営業増益を見込む。
 ここ数年、各社の懸案事項になっていた国内建築工事の採算悪化に伴う粗利益率の低下に歯止めが掛かってきた。単体ベースの粗利益率は、大成建設が10%、大林組が9%台、清水建設と鹿島が8%台となった。
 各社とも、不採算工事が解消しつつあるだけでなく、物価上昇リスクを織り込んだ案件で想定よりも価格が上がらなかったり、追加契約によって利益を回復したりすることで、完成工事総利益が増加した。
 改善に苦戦していた建築工事の粗利益率は、大成建設が9・5%(前年同期5・9%)、清水建設が8・7%(5・2%)、大林組が8・3%(4・2%)、鹿島が6・7%(マイナス0・4%)と回復傾向が鮮明になった。
 売上総利益の増加に伴い、全社が営業利益、経常利益、純利益の3指標すべてで増益を達成。連結中間決算の開示を始めて以降では、大林組、清水建設、大成建設の3社が3指標、鹿島は営業利益と経常利益で最高額を記録した。
 受注高は、前年同期に東京外かく環状道路(外環道)都内区間の本線トンネル工事を受注した影響で、国内官公庁発注の土木が4社とも2桁の大幅減。民間、海外を含む土木全体でも全社がマイナスとなった。
 一方、建築工事の受注高は、清水建設を除く3社が前年同期実績を上回った。大林組と鹿島は国内官公庁からの受注が3桁の大幅増になった。大成建設は国内民間工事を伸ばし、国内官公庁と海外の落ち込み分をカバーした。
 16年3月期の単体受注高は、全社が前期比減少を予想。回復してきた利益水準を維持するため、施工能力と受注量のバランスを重視した受注活動に徹する方針だ。

ゼネコン上場大手4社/15年4~9月期決算/全社増収営業増益、建築採算回復鮮明に

《日刊建設工業新聞》

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