鹿島、コーヒーかす使うヒラタケ栽培など都市農業モデル実証 画像 鹿島、コーヒーかす使うヒラタケ栽培など都市農業モデル実証

インバウンド・地域活性

 鹿島が東京都狛江市で取り組む循環型まちづくりの実証試験が大詰めを迎えている。欧米で先行する消費者が地場の生産物を定期的に購入したり、農作業を手伝ったりして地域の農業を直接支援するシステム「CSA(地域が支える農業)」の狛江版として7月に検証がスタートした。市内の農業従事者、飲食店、学校などが協力し、食品残さの循環利用や農地・公園の維持管理に取り組み、一定の成果が上がっている。16年2月に最終報告会を予定しており、一般公開するという。
 今回の取り組みは、新しい都市農業モデルの構築が目的で、国土交通省の「集約型都市形成のための計画的な緑地環境形成実証調査」に応募した。実証試験では、▽循環型の農業▽環境負荷を低減する農業▽地域に支えられた農業-をコンセプトに、狛江市民と農業者をつなぐ新しい仕組みづくりを検討している。
 具体的な取り組みとして、農地から発生する野菜残さや近隣の飲食店から発生する調理くずなどをミミズによって短期間で堆肥(たいひ)化する「ミミズコンポスト」、市内の飲食店から発生するコーヒーかすを回収し、ヒラタケの培地として再利用する「コーヒーかすヒラタケ栽培」、ヒツジを活用して市内の農地や緑地を除草する「ヒツジ除草」を進めている。
 7月に始めたヒツジ除草は、3頭の雌のヒツジを投入。ブルーベリー観光農園をベースに、市内の公園や駅前広場、神社の除草管理に貢献している。畑では雑草と傷んで商品にならない野菜くずや収穫段階で発生する葉や茎など農産物の非食用部を餌として消費している。近隣の公園などでは1頭が1日当たり約10平方メートルの除草を実現。市民や近隣の保育園児などを対象とした触れ合いイベントも開催している。
 ミミズコンポストは、7月の試験開始以来、3カ月間で約200キロの生ごみを処理することに成功。コーヒーかすによるヒラタケ栽培は、消毒したコーヒーかすを培地としてヒラタケを栽培する。2~3カ月で収穫可能で、コーヒーかすの重量の約50%分のヒラタケが収穫できる予定という。

鹿島/東京都狛江市で都市農業モデル実証/コーヒーかす使うヒラタケ栽培など

《日刊建設工業新聞》

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