【解決!社長の悩み相談センター】第22回:「息子」か「片腕」か…後継者選びで考えること 画像 【解決!社長の悩み相談センター】第22回:「息子」か「片腕」か…後継者選びで考えること

制度・ビジネスチャンス

今回の回答者:高橋昌也 税理士・AFP(フィナンシャルプランナー)

質問:
 経営者である私もかなりの高齢となり、そろそろ後継者問題について検討する時期と考えています。私には子供がおりますが、事業を継ぐ気はないようです。現在、一人の社員がとても頑張ってくれており、その人に会社を継いでもらえればと考えています。どのように準備を進めておけば良いでしょうか?

回答:
 後継者問題は多くの中小零細企業が悩んでいる分野です。特に親族でない人に企業を継いでもらう場合には、事前に色々と準備が必要です。

■まずはなんといっても話し合い、根回し
 ご質問では「お子さんは継ぐ気がない」と書かれていますが、まずこの点についてよく確認をして頂きたいです。実は継ぐ気がないわけでもないんだけど~…と後になって話が変わることは本当に多いのです。同様に、社員に「君に任せたい!!」と頼んだは良いけど、あとになってやっぱり子供に…となってしまったとき。この様々なトラブルを考えると、非常に怖いです。

 例えば後継者候補である親族でない社員に、すでに株式をある程度売却してしまっていたらどうなるでしょうか?親族でない社員さんとしては、継ぐ気満々でお仕事に精を出し、株式を買い取るための資金も工面したのかと思います。それがある程度進んだ状態で「ゴメン、やっぱナシ!!」となったら、簡単に買い戻せるものでしょうか?

■経営者と株主を一致させるための準備
 株式会社の大前提は出資と経営の分離、つまり会社の持ち主と会社を回す人は別人だよ、というものです。しかし、中小零細企業に関して言えばこの前提は当て嵌まりません。

 多くの場合、出資と経営は一致しています。大企業ならともかく、小さな会社において持ち主と経営者が異なっているのは事業の安定性や効率性を考えるとあまり良いこととは言えないからです。

 例えば社長は他人従業員が後継としますが、しかし株式は自分の子供が継いでいるとしたらどうなるでしょう? 新しい社長は何かあるごとに株主である子供にお伺いを立てなければなりません。

 こういった事態を避けるために、株式が後継者の手に渡るような準備をしておく必要があります。
《高橋昌也》

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