豪雨禍の茨城県常総市を救え! ふるさと納税返礼分を義援金へ 画像 豪雨禍の茨城県常総市を救え! ふるさと納税返礼分を義援金へ

インバウンド・地域活性

 9月9日から11日にかけて発生した関東・東北豪雨により大きな被害を受けた茨城県常総市で、ふるさと納税を活用した支援が急増している。広範囲で浸水し、多くの農家などが被災したことから、市から返礼の特産品が贈れない状況だが、ふるさと納税の申込金額は既に2億円を突破。ネットを通じて温かい善意の輪が全国に広がっている。

 関東・東北豪雨の影響で常総市西部を流れる鬼怒川が決壊。市街地など約40平方キロメートルが浸水し、いまだに避難所での生活を強いられる人がいるなど、完全な復旧には相当の時間がかかる見通しだ。

 そんな中、同市を支援しようとふるさと納税による寄付が全国から急増している。同市ではこれまで納税の返礼として地元特産の牛肉などの農畜産物を贈っていたが、水害によって多くの農家が被災。メロンや常陸牛、せんべいといった地元の特産品を用意できなくなった。

 それでも、インターネット上で各地のふるさと納税情報を紹介するサイトなどを通して支援を募集したところ、納税の申込件数は返礼品がないにもかかわらず既に約3000件を突破(2日時点)。振り込み済みの金額だけでも約2億円、見舞金を含めると4億9200万円ほどになっており、返礼品のあった昨年1年間の16件(129万円)をはるかに上回った。

 支援の輪はネット上の交流サイトでも広がっている。短文投稿サイト(ツイッター)やフェイスブックなどでは被災直後から「常総市へふるさと納税を」と呼び掛ける投稿が相次いだ。同市によると、北海道から沖縄まで全国から多くの申し込みが寄せられており、「返礼の分を義援金として使ってほしい」という励ましのメッセージが添えられていることもあったという。

 この他にも、ネット上では常総市内にある食品企業が製造している駄菓子を購入して「食べて支援しよう」といった動きが出ており、さまざまな形の支援が始まっている。

 全国各地の自治体が返礼の特産品を競ってPRして、ふるさと納税の獲得合戦を繰り広げる中で寄せられた支援だけに、同市財政課は「うちは何もお返しできないのに本当にありがたい」と感謝している。(市来丈)

豪雨禍救え ふるさと納税急増 返礼分を「義援金に」 茨城県常総市へ

《日本農業新聞「e農net」》

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