インフラ老朽化対策で「テーマ設定型」技術公募が定着、国交省 画像 インフラ老朽化対策で「テーマ設定型」技術公募が定着、国交省

インバウンド・地域活性

 国土交通省が14年度から本格的に取り組んでいる「テーマ設定型」の技術公募が、定着してきた。インフラの老朽化対策を進める上で全国的なニーズが見込める調査・点検や維持管理に関する技術テーマを設定し、その内容に合致した実用段階にある技術を募集。それを直轄現場で活用・評価した結果を新技術情報提供システム(NETIS)特設サイトに掲載することで広く活用を促す。13年度試行分を含め、これまでに設定したのは9テーマ。応募技術を順次、現場で検証している。
 高度経済成長期に集中的に整備されたインフラが急速に老朽化する中、劣化や損傷の状況を確実に把握して長寿命化を図る戦略的な維持管理・更新の重要性が増している。そうした観点から取り組む老朽化対策の一環で国交省は、全国的に技術的なニーズが高そうな公募テーマを設定。既にNETISに登録されている技術を対象として、テーマに合致する技術を募集する。NETISに未登録の技術でも、同時にNETIS登録を申請すれば応募が可能だ。
 応募技術は、国交省の直轄現場で実際に活用。評価結果を14年2月に開設したNETISの「維持管理支援サイト」(http://www.m-netis.mlit.go.jp/)に掲載する。
 テーマ設定と技術の公募に当たり、案件ごとに担当の地方整備局を選定。検証は、担当整備局を中心に1技術当たり最低でも1現場で実施する。
 これまでに公募したテーマは、13年度が2件、14年度が4件、15年度が3件の合計9テーマ。
 現段階で応募のあった技術の現場検証が終了し、評価結果が公表されたのは、13年度に公募した「コンクリートのひび割れについて遠方より検出が可能な技術」の1テーマ。同テーマでの評価技術数は、橋梁11件、トンネル4件、ダム1件、建築物1件、擁壁8件、港湾2件、ロボット(飛行系)3件、ロボット(走行系)1件の合計31件。
 残る8テーマのうち、現場で検証中は4テーマ、現場で検証する技術を選定中が2テーマ、公募中が2テーマとなっている。
 技術を公募したテーマは次の通り。
 【13年度公募】
 △コンクリートのひび割れを遠方より検出できる技術=評価結果公表
 △水中の鋼構造物の腐食、損傷を検出する技術=検証中
 【14年度公募】
 △上塗り塗装施工したままで可能な溶接部の亀裂、劣化調査技術=検証中
 △表面に凹凸がある護岸背面の空洞化を調査する技術=検証技術選定中
 △鉄筋コンクリート並びにプレストレストコンクリートのかぶり部における塩化物イオン含有量の非破壊、微破壊調査が可能な技術=検証技術選定中
 △新素材繊維接着工(コンクリート剥落対策技術)=検証中
 【15年度公募】
 △桟橋上部工コンクリート下面のひび割れや浮き・剥離等を効率的に計測可能な技術=公募中(16年1月29日まで)
 △河川管理施設周辺の空洞化を測定する技術=公募中(11月9日まで)
 △施工性の良好なコンクリート含浸材技術=検証中。

国交省/「テーマ設定型」技術公募が定着/インフラ点検・維持管理、13年度から9件

《日刊建設工業新聞》

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