鹿島、重力式コンクリダム施工さらに高速化…約4か月工程短縮 画像 鹿島、重力式コンクリダム施工さらに高速化…約4か月工程短縮

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 鹿島は5日、重力式コンクリートダムの合理化施工方法である「巡航RCD工法」で、コンクリート打設をさらに高速化する技術を開発したと発表した。コンクリート端部の締め固めを合理化する技術と、コンクリートを連続的に大量搬送する技術を、福岡県那珂川町で施工中の五ケ山ダム堤体建設工事(発注者=福岡県、施工者=鹿島・飛島建設・松本組JV)に適用。当初計画で20・6カ月だったコンクリート打設工程を3・8カ月(約18%)短縮することに成功した。
 巡航RCD工法は、打設速度の速い内部コンクリート(RCD用コンクリート)を、打設速度の遅い外部コンクリート(有スランプコンクリート)よりも先行して施工することで、全体の打設速度を向上させるのが特徴だ。五ケ山ダム(堤高102・5メートル、堤頂長556メートル、堤体積93・5万立方メートル)では国内で初めて低標高部から高標高部まで全面的に巡航RCD工法を採用した。
 鹿島は巡航RCD工法のさらなる高速化を図るため、「プレート型端部締め固め機」と「SP-TOM用ベルトコンベヤー式ディストリビューター」を開発した。
 従来、内部コンクリート端部の締め固めは、油圧ショベルでのり面を整形した後、専用機を用いて作業していたが、専用機とのり面形状をフィットさせる必要があり、事前の整形に時間がかかっていた。開発したプレート型端部締め固め機は、のり面整形バケットも併せて装備しており、のり面整形用の油圧ショベルが不要。端部締め固めを一面ずつ実施するため精度の高いのり面整形もなくなり、施工速度の向上が可能になった。
 五ケ山ダムの現場では、ダム左岸側の傾斜に沿った円管を回転させながら、コンクリートを連続的に大量搬送できる設備「SP-TOM」を採用。外部コンクリートの打設範囲をまたいでコンクリートを出荷する「ベルトコンベヤー式ディストリビューター」を装備し、外部コンクリートの工程に左右されずに荷受けができるようにした。平面的にも旋回可能で、荷受け場を固定することなく連続的にコンクリートを出荷できる。
 ディストリビューターの導入によって、従来手法で必要だった打設のインターバル時間を省略。左岸の外部コンクリートを打設しながら、右岸側の内部コンクリートを打設するなどの2リフト同時施工が可能になった。この結果、従来技術と比べて打設速度が約29%(1リフト当たり)向上したという。
 同社は今後、中小規模のダムへの適用も視野に入れ、さらなる技術開発を行っていく方針だ。

鹿島/重力式コンクリダムの合理化施工さらに高速化/打設工程約4カ月短縮

《日刊建設工業新聞》

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