安藤ハザマと西武建設、接着剤改良で耐震補強工法の適用範囲拡大 画像 安藤ハザマと西武建設、接着剤改良で耐震補強工法の適用範囲拡大

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 安藤ハザマと西武建設は5日、山田丈富千葉工大工学部教授の指導の下、コニシの協力を得て「鉄骨ブレース無溶接耐震補強工法」の適用範囲を拡大したと発表した。鉄骨ブレースを接着剤で取り付ける工法で、接着剤を改良して高温時でも接着強度が低下しないようにした。従来はH形鋼または角形鋼管を用いた建物だけに適用されてきたが、山形鋼などを組み合わせた非充腹形の柱部材の建物にも使えるようになった。
 鉄骨ブレース無溶接耐震補強工法は、エポキシ樹脂系接着剤を用いて建物の鉄骨柱にブレースを取り付けるため、溶接などの火気を使用しないのが特徴。プレキャストコンクリート部材製造工場の耐震補強工事で適用実績がある。ほかにも可燃物を取り扱う工場などの耐震補強工事でも引き合いが多いという。12年に開発し、日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得している。
 今回、適用接着剤の改良と非充腹形部材への適用に向けて技術開発を進めた。コニシが開発した耐熱型のエポキシ樹脂系接着剤を使用。高温時でも接着強度が低下せず、基準温度時(30度)と同程度の強度を保持する。これにより、夏季の屋根面の鉄骨部材などに適用する場合でも、補強ブレースの設置数を基準温度時と同じにすることが可能となった。
 これまでは、H形鋼または角形鋼管を用いた建物だけに限定されていたが、今回、山形鋼や溝形鋼などを組み合わせ、一つの部材にした非充腹形部材の柱にも使用できるようになった。適用範囲を拡大したことで、耐震補強を必要とするより多くの建物に活用できる。
 日本建築総合試験所の建築技術性能証明を再取得した。今後は可燃物を取り扱う工場などの耐震補強工事を中心に、同工法を積極的に提案してさらなる普及展開を図るとともに、一層の技術改良を目指す。

安藤ハザマ、西武建設/耐震補強工法の適用範囲拡大/接着剤を改良

《日刊建設工業新聞》

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