西松建設、ドリルジャンボでのトンネル用コア採取システム初適用 画像 西松建設、ドリルジャンボでのトンネル用コア採取システム初適用

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 西松建設は4日、山岳トンネル工事の汎用施工機(ドリルジャンボ)を使った独自のコアボーリングシステムを山梨県内の現場に初適用し、性能や精度を確認したと発表した。切羽前方30メートル区間の地山試料(コア)を簡便・迅速に連続採取できることを確認した。不均質なれき岩地山で1サイクル(1メートルのコアボーリング)の作業を15分程度で実現。従来の回転削孔式の採取と比べ作業時間を約50%、コストを約25%低減できる見込みだ。
 新システムは「Core-DRISS」。ドリルジャンボに搭載されている回転打撃式の削岩機を使用し、切羽前方のコアを迅速かつ連続的に採取するのが特徴。切羽周辺・前方のさまざまな方向にコアボーリングができ、2~3カ所の同時ボーリングも可能だ。既存の削孔データを使用した地山評価手法を併用することで、より詳細な調査ができる。
 初適用したのは、国土交通省関東地方整備局発注の「中部横断自動車道・丸滝トンネル」(山梨県身延町)。不均質なれき岩地山に対し、切羽前方30メートル区間を水平に連続ボーリングした結果、計画通りの作業サイクルでコアを採取でき、施工性を確認した。1サイクルの作業は15分程度以下で、迅速に作業できることも分かった。
 回転打撃式のシステムは、一般的にコアが細片になったり、亀裂が生じたりしやすい。Core-DRISSと地山評価手法を併用することで、目視だけでは評価が難しい実際の地山性状を精度よく把握することができた。
 同社は、今回得られた知見を生かしてシステムをさらに改良し、さまざまな条件のトンネル現場に積極展開していく考えだ。採取したコアを利用した切羽前方地山の重金属などのリスク評価にも応用していく予定だ。

西松建設/トンネル用コア採取システム初適用/現場作業性・精度確認

《日刊建設工業新聞》

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