「国産紅茶のルーツは新宿御苑」……都内の茶農家・木下さんが調査 画像 「国産紅茶のルーツは新宿御苑」……都内の茶農家・木下さんが調査

インバウンド・地域活性

 東京都東大和市で狭山茶を生産.製造.販売する木下修一さん(48)は、国産紅茶のルーツは東京都新宿区の新宿御苑で試製したのが始まりだったことを自ら調べた。自身で製造.販売する「東京紅茶」をPRするための知識を得ようと調査を始めたところ、「東京の中心で紅茶を作っていたことに驚いた」と木下さん。東京で国産紅茶がどのように広がったのか、あまり知られていなかっただけに、これを機に東京の農業を盛り上げていく考えだ。

 調査によると1874年、内務省勧業寮農務課に「製茶掛」が設置され、同年4月には「紅茶を試製した」と書物に記されていた。翌75年には、勧業寮の官史だった多田元吉氏を紅茶製法の調査のため、中国の江西省、湖北省などに派遣。製茶機械の視察や種子を購入後、76年にインドを訪問。その後、現在の新宿御苑に当たる勧業寮「内藤新宿試験場」などに播種(はしゅ)したと記されていた。「歴史文献を調べていく過程で、中国やインドといった世界中の茶の種子が東京にも集まっていたことが分かった」と木下さん。

 木下さんは約1ヘクタールの茶園で狭山茶の自園・自製・自販を手掛け、その傍ら紅茶も製造。2001年に狭山茶を発酵させて紅茶を作り、翌年に「和紅茶」として販売を始めた。06年に「東京紅茶」と名付け、12年に商標登録し、14年には都から都地域特産品認証食品の認証を受けた。

 今年10月、愛知県尾張旭市で開かれた国産紅茶グランプリ2015では、「新人賞」を受賞した。

 今回の得られた知見を生かし「『東京紅茶』を積極的にPRすることで、東京で農業を営み、頑張っている農家がまだ多く存在することを多くの人に知ってもらいたい」と期待を込める。

国産紅茶 新宿御苑で作ってた! 都市農業の底力 東京の茶農家木下さん追究

《日本農業新聞「e農net」》

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