農水省や生産・流通業界、「豚肉・牛乳・乳製品」で輸出戦略

マネジメント

 農水省や生産者団体・流通業者などでつくる輸出戦略実行委員会は、豚肉や牛乳・乳製品などの輸出額目標と取り組むべき方向性を盛り込んだ輸出戦略を決めた。2020年の目標額として豚肉12億円、牛乳・乳製品140億円と、それぞれ14年から倍増させる。統一したロゴマークや、しゃぶしゃぶ・とんかつなど日本らしい食べ方の提案で日本産を売り込む。具体的な輸出拡大策は来年1月までに決定する予定。

 政府は、農林水産物の輸出額を20年に1兆円にする目標を立てている。実行委員会は、その目標達成に向けた司令塔の役割を担う。これまで畜産分野では牛肉の戦略だけしかなかった。

 鶏肉は、輸出額の目標を35億円(1万4000トン相当)に14年産から倍増し、鶏卵は26億円(1万トン相当)と同6・5倍に増やす。

 豚肉は、軟らかさなど日本産の特徴をアピールする。鶏肉は、足(モミジ)だけでなく、骨や余分な脂肪を取り除いた正肉も販売促進する。鶏卵は、生卵の生鮮品としての強みを生かし、すき焼き用の和牛と組み合わせて市場開拓に乗り出す。

 鶏肉や鶏卵は、統一ロゴマークを作成。これまで個々の有名ブランドを打ち出しがちだったが、まずは日本ブランドを前面に出して知名度を高める。輸出解禁に向けて、検疫協議を進めることや、相手国が求める危害分析重要管理点(HACCP)対応の食肉加工施設の整備、イスラム圏向けのハラール対応などが共通の課題だ。

 牛乳・乳製品は、口蹄(こうてい)疫の発生や東京電力福島第1原子力発電所事故前の影響で、ピーク時の160億円(10年)から大きく落ち込み、回復しきれていない。乳製品需要が大きい中国の日本産輸入の停止が響いており、輸入規制の解禁と安全性への信頼回復が鍵だ。アジア市場の近さを生かした新鮮な乳製品の販売や付加価値の高いチーズの売り込みも今後の課題になっている。

豚、乳製品で輸出戦略 統一マーク日本食提案 目標20年に倍増 農水省や生産・流通業界

《日本農業新聞「e農net」》

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