東洋建設、自航式多目的船の建造が本格化

マネジメント

 東洋建設が進めている自航式多目的船の建造が本格化してきた。10月29日に起工式を行い、鋼材の溶接が始まった。全長89・9メートル、全幅27メートル、深さ5メートルの規模で、最新鋭の定点保持機能(ダイナミックポジションシステム)を搭載し、潮流が強い海域に加え、強風時にも安定を維持できるのが特徴。3カ月程度の遠洋作業に対応可能な航海能力を備える。排他的経済水域や遠隔離島などの工事に配備するほか、港湾工事でも活用していく。16年8月の完成を目指している。
 同社は3月に新造船の計画を発表した。最大積載荷重は3500トン(常用時2800トン)、推進装置は出力1471キロワットの全旋回式2基で、約12ノットのスピードが出る。
 バウスラスターは出力506キロワットの昇降式全旋回式2基、補助スラスターは出力330キロワットのトンネル式1基を備える。搭載するクレーンは、最大つり能力500トン。
 デッキスペース(925平方メートル、居住区域(最大搭乗人員52人)を広く確保するとともに、海水を淡水化する装置を設けるなど、陸から遠く離れた海域での作業をサポートするためのさまざまな対策を講じている。
 岡山県倉敷市のサノヤス造船水島製造所で行われた起工式には、関係者が多数出席。東洋建設の武澤恭司社長、サノヤス造船の上田孝社長がボタンを押すと、自動溶接機による最初の溶接作業が始まった。東洋建設が大型作業船を建造するのは14年ぶりとなる。

東洋建設/自航式多目的船建造が起工/遠隔離島配備、3カ月の遠洋作業可能に

《日刊建設工業新聞》

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