埼玉県内の首都圏中央連絡自動車道(圏央道)が全線開通 画像 埼玉県内の首都圏中央連絡自動車道(圏央道)が全線開通

インバウンド・地域活性

 ◇沿線活性化に期待大
 関東地方整備局と東日本高速道路会社が共同で整備を進めていた埼玉県内の首都圏中央連絡自動車道(圏央道)桶川北本インターチェンジ(IC)~白岡菖蒲IC区間(桶川市川田谷~久喜市菖蒲町上大崎、延長10・8キロ)が10月31日に供用を開始した。これにより、圏央道の埼玉区間は全線開通。東北、関越、中央、東名の四つの高速道路が圏央道を介してつながった。圏央道は総延長約300キロのほぼ8割が完成したことになる。関東整備局らは、残る茨城、千葉、神奈川の各未整備区間の早期開通を目指す。
 桶川北本IC~白岡菖蒲IC区間は4車線。途中には、菖蒲パーキングエリア(PA)と、県道川越栗橋線が接続する桶川加納ICが設置された。菖蒲PAの内装のデザイン監修は隈研吾建築都市設計事務所が手掛け、地域に咲く花ショウブをイメージした照明などで屋内を彩っている。
 同日に現地で開かれた記念式典で、石井啓一国土交通相は「圏央道は、企業立地など民間の需要を掘り起こし、沿線地域の活性化にも寄与している」とそのストック効果を強調。上田清司埼玉県知事は「いずれは、県内と海外とのアクセスも圏央道を介して活発化する」と今後の人・ものの流れの変化に期待を寄せた。
 廣瀬博東日本高速会社社長は「今回の開通区間には、環境と景観に配慮した新工法などを積極的に取り入れた」と施工上の工夫を語った。
 JR上越・北陸新幹線との交差部では、JR東日本と協力し、1250トンづりの大型クレーン車で線路上空(高さ約25メートル)に高架橋を架設。新幹線交差部周辺の一部の橋梁形式には、プレキャストPC造の高架橋(バタフライウェブ橋)を取り入れ、工期短縮を図った。
 桶川北本ICから桶川加納ICまでの一部は、掘割構造(2・6キロ)で整備。途中のJR高崎線との交差部には、線路直下に管を差し込んで壁を造った後、その内側を掘るHEP&JES工法を採用した。国道17号との交差部は、推進機で道路の外枠の形になるように小断面トンネルを構築した後、そのトンネル内をコンクリートで充てんするハーモニカ工法を活用した。
 式典では、「茨城県内で整備中の圏央道境古河IC~つくば中央IC区間も開通すれば、成田空港へも埼玉県から圏央道を経由してアクセスできるようになる」と期待の声が上がった。境古河IC~つくば中央IC区間の開通時期は、追加の軟弱地盤対策が必要になった箇所(常総IC周辺など)の検討結果を踏まえて今後決定する。

関東整備局ら/圏央道・埼玉県内区間が全線開通/桶川北本~白岡菖蒲IC間が供用開始

《日刊建設工業新聞》

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