ブレンド米で勝負! すし、丼……用途限定 業務向け単価高く 画像 ブレンド米で勝負! すし、丼……用途限定 業務向け単価高く

マネジメント

 米のブレンド販売に力を入れる米穀店が増えてきた。「すしに向く」「丼に向く」など用途を絞って商品化しているのが特徴だ。中食・外食側のニーズにきめ細かく応え、販路を広げるとともに、低価格で取引される業務米の高単価販売を狙う。産地側もこうした動きに呼応し、ブレンド米の提案を始めている。

 東京都渋谷区の米穀店・小池精米店は、飲食店の要望に合わせたブレンド米の販売に力を入れる。すし店向けには「コシヒカリ」と「つや姫」を同量ずつ混ぜ、粘りが少ない「大地の星」を少量加える。価格は1キロ当たり480円と、単一銘柄で売るより2割高い。

 すし店以外にもうなぎ店向け、アボカド料理専門店向けなどブレンド商品は計20種類に増えてきた。店主の小池理雄さん(44)は「独自のブレンドが受け入れられれば『この店でしか出せない味』と評価され、繰り返し購入してもらえる」とみる。

 北海道旭川市の上森米穀店は、おむすび用や卵かけ用など用途別に道産のブレンド米を五つそろえる。少量300グラム(2合)入りで、価格は500円と600円(いずれも税別)。4個、6個を好みで詰め合わせれば「利き米」にも、贈答品にも使える。作柄や時期でブレンドする品種の比率を変えている鳥越弘嗣代表は「1年間味を落とさず、おいしい米をさらにおいしくする」と、米穀店ならではの"プロの技"を重視する。

 ホクレンは、外食・中食業界などへのブレンド米の提案を強めている。すし店、おにぎり専門店、スープカレー店向けにそれぞれに合うブレンド比率を考案。飲食店側に比率を提案し、単一銘柄米とは違ったおいしさを出せるとアピールする。

 すし店向けでは「ななつぼし」と「ゆめぴりか」を8対2の比率で混ぜ、適度な粘りを残しながら、口の中でほぐれる感じが味わえるよう工夫。提案を始めて3年で「道内の相当な数のすし店が使うようになった」(ホクレン米穀部)と手応えを感じている。

 ホクレン米穀部は「コンビニ業界など、今は業務用米もプロの店の味を求める傾向が強い。幅広い需要に応え、産地の実力を示していく」と強調する。

 米穀店でつくる日本米穀小売商業組合連合会は「価格競争では米店は生き残れない。今後、高価格帯を狙ったブレンド米販売は増えてくるだろう」とみる。

ブレンド米で勝負 すし、丼・・・用途限定 業務向け単価高く

《日本農業新聞「e農net」》

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