大林組がコンクリ工法開発、許容打ち重ね間隔が3時間に 画像 大林組がコンクリ工法開発、許容打ち重ね間隔が3時間に

インバウンド・地域活性

 大林組は28日、特殊な混和剤を製造後のコンクリートに混ぜ、流動性を高めることでコンクリートの打ち重ねで発生する不連続面(コールドジョイント)や充てん不良を防止する新たな工法を開発したと発表した。下層のコンクリートを打ち込んでから上層にコンクリートを打ち重ねるまでの時間の限度(許容打ち重ね時間間隔)を最大3時間に延長可能。高品質で耐久性に優れたコンクリート構造物を効率よく構築するのに役立てる。
 生コンの鮮度(ワーカビリティー)は、生鮮品と同様、時間とともに低下する。ワーカビリティーが低下したコンクリートの打ち重ねは、コールドジョイントの発生原因となる。コールドジョイント部分から水分や塩分が浸入し鉄筋腐食が生じると、コンクリート構造物の耐久性と構造性能が大きく損なわれる。
 全国の生コン工場は大幅に減少。現場までの運搬距離や時間が長くなり、現場内での作業可能時間が短くなっている。流動性の低下を見越し、コンクリートの凝結を遅らせる超遅延剤を利用するなどの対策があるが、ブリーディング量の増大などが課題とされる。
 新工法「フレッシュキープ工法」は、メーカーと共同開発した特殊混和剤を用いる。日本工業規格(JIS)に適合した混和剤で、使用するセメント、骨材などの種類を選ばないため、普通コンクリートのほか、中・高流動コンクリートにも適用できる。
 コンクリートの出荷時または荷下ろし時に、アジテーター車のホッパーから特殊混和剤を添加するだけという簡易な作業性も特徴。生コン車の到着遅延など突発的な事態に対し、限定的に適用することも可能という。
 土木学会が12年に制定したコンクリート標準示方書では、許容打ち重ね時間間隔を2・5時間以内と定めているが、フレッシュキープ工法を用いることで3時間間隔に延長できるようになる。
 材料コストは、従来技術である流動化剤に比べ約2割、超遅延剤に比べ約4割少なくできる。特殊混和剤をコンクリートに添加しても、通常の生コンクリートの約1割増程度にコストを抑えられるという。

大林組/コンクリ流動性長期化工法開発/許容打ち重ね間隔が3時間に

《日刊建設工業新聞》

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