五洋建設と大新土木、共同開発の「多機能バックホウ浚渫船」完成 画像 五洋建設と大新土木、共同開発の「多機能バックホウ浚渫船」完成

マネジメント

 五洋建設と大新土木(東京都中央区、新田清剛社長)が共同で建造を進めていた多機能型バックホウ浚渫船「BHC-2401」が完成した。バックホウは国内最長となる延長11メートルのロングアームを搭載し、水深24メートルでの施工が可能。アーム先端のアタッチメントを取り換えることで、掘削に加え、捨て石ならしなど幅広い作業に対応できる。国際コンテナ戦略港湾や国際バルク戦略港湾の整備、火力発電所の新設・リプレースなど大水深で護岸や岸壁を建設する工事に導入していく。
 船体は全長50メートル、全幅21・6メートル、型深さ3・45メートル。搭載したバックホウはコマツの大型油圧ショベル「PC2000-8」で、ブームの長さは17・5メートル。アタッチメントは、掘削用(1・0立方メートル)、岩つかみ用、のり面整形用バケットのほか、水中振動タンパ、水中振動リッパを用意し、掘削や捨て石ならし、転圧などさまざまな作業に使用できる。
 36メートルの強固なキックスパッド3本を備え、アンカーの打ち替えなしで船体の位置誘導が可能。油圧式ジャッキアップシステムをそれぞれ装着し、海象による船体の動揺を軽減する。
 衛星利用測位システム(GPS)と連動した最新のバックホウ3Dガイダンス機能を導入。船体の位置誘導、浚渫作業支援、バケットや各種アタッチメントの姿勢の把握を可能にし、高精度の施工管理に役立てる。浅海域での施工用として、水深17メートル対応のアームの準備も進めているという。
 27日に千葉県市川市の五洋建設千葉工事事務所で新造船のお披露目式が行われ、五洋建設の清水琢三社長、大新土木の新田社長をはじめ、コマツや造船を担当した富士海事工業の関係者らが多数出席し、鏡開きなどで完成を祝った。
 船主を代表し、あいさつした清水社長は「この船を使用することで、大水深の床掘りが効率的に精度良くできる。安全面でも大水深のマウンドのならしが可能となり、危険を伴う潜水士の作業を大幅に減らすことにつながる」と期待を語った。
 五洋建設は、10年に深層混合処理船「ポコム12号」、12年に多目的自航式起重機船「CP-5001」、14年に自航式ポンプ浚渫船「CASSIOPEIA V」を竣工するなど、国内外で最新鋭の大型作業船に積極的に投資している。今回の船をラインアップに加え、多様化・複雑化するニーズに応えていく。

五洋建設、大新土木/多機能バックホウ浚渫船完成/水深24メートル対応

《日刊建設工業新聞》

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