地域の担い手確保・育成~連携ネットワーク・群馬・沼田編・中/専門業者が多数参画 画像 地域の担い手確保・育成~連携ネットワーク・群馬・沼田編・中/専門業者が多数参画

人材

 ◇国交省や振興基金も活動後押し
 28日に群馬県沼田市内で発足会議を開く一般社団法人の「利根沼田テクノアカデミー」には、テクノアウター、マツザワ瓦店に加え、県内に拠点を置く複数の専門工事業者が参画する。
 今後、板金や瓦と同様に短期集中での人材育成を目指し、鉄筋部門を阿部鉄筋、型枠部門を兵藤工務店、左官部門を林左官がそれぞれ運営する予定だ。さらに、6~12カ月の長期にわたる多能工の育成を大工の関工務所が中心となって手掛ける。それぞれの人材育成には、各職種と取引のあるメーカーが支援する形を構築する。
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 地域内で職種の異なる企業が連携して建設産業の担い手確保・育成という課題に取り組もうとするこの活動は、行政や業界など多方面からさまざまな協力を得ている。
 地域発の担い手確保・育成という側面に加え、廃校を活用して「建設職人のまち」を目指す市の方針が、政府が推進する「地方創生」にもかなうとして、国土交通省はかねて全面的な支援の意向を表明してきた。
 国交省は、15年度に創設した「地域建設業活性化支援事業」を利用した自前の予算による支援だけでなく、地方創生向けに用意された交付金の申請や、育成拠点となる廃校施設の転用など、他府省にまたがる各種手続きを含め、政府の窓口として総合的なコーディネート役を担っている。
 建設業振興基金を事務局に昨年発足した建設産業担い手確保・育成コンソーシアムも、地域連携ネットワーク構築支援事業の対象の一つとしてこの活動を採択した。
 これらの支援を受けることで、施設改修や運営準備のための資金を確保。今後、厚生労働省のキャリア形成促進助成金を活用するなどして、アカデミーで行われる研修に人材を送り込む企業の費用負担もできるだけ少なくて済むようにするという。
 地元の県・市、産業界もこの取り組みに期待を込めて協力。群馬県建設業協会(青柳剛会長)は沼田支部の事務所の一部を準備室として提供するなど、率先して活動を応援する。青柳会長が現在会長職にある全国建設業協同組合連合会(全建協連)も活動方針に掲げる「特色ある事業の水平展開」として、アカデミーを取り上げていくことにしている。
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 アカデミーの立ち上げに中心となって奔走してきたテクノアウターの桑原敏彦会長は、最初の研修生を受け入れるために、あらゆる機会を通じたPR活動にも余念がない。同社も所属する板金の全国組織、全日本板金工業組合連合会(全板連)の会議などを通じて今回の活動を紹介している。
 そうした中で、他の地域から興味を示す仲間も出始めている。
 過疎地の廃校跡をどうするかが全国各地で課題となっていることから、「そこを担い手の育成として再利用すれば一石二鳥」と桑原氏。自前の訓練校向けにつくった教材なども各地で行われる同様の活動に惜しみなく提供し、「沼田モデル」を広めていきたい考えだ。
《日刊建設工業新聞》

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