ハロウィーンに商機、青果、茶、限定メニュー……推計で11%増 画像 ハロウィーンに商機、青果、茶、限定メニュー……推計で11%増

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 「ハロウィーン」(31日)商戦の裾野が広がってきた。観賞用カボチャのオレンジ色つながりで、柿をお化けに見立てて売り込む産地や、ミカン風味の茶を売り込む専門店も登場。外食業界は、カボチャやオレンジを使ったメニューを投入する。消費動向に詳しい専門家は「仮装を楽しむイベントとして広がってきたため、遊び心を持つ消費者が多く、変わった商品を売り込みやすい」と分析する。

・柿 シール貼りお化け顔 演出

 横浜市のオーケーストア港北店の青果売り場には、黒いシールを貼り、お化けの顔に見立てた柿が並ぶ。仕掛けるのは主力産地のJAグループ和歌山。年々高まっているハロウィーンの注目度を農産物の販売にも生かそうと、10月に旬を迎えるオレンジ色の柿に目を付けた。

 目や口の形をしたシールと大玉の柿6個を、ハロウィーンをイメージさせるデザインの箱に入れ598円で販売。ユニークなお化け顔の柿に客が足を止める。30代の主婦は「観賞用のカボチャと違い、飾り終えたら食べられるのが魅力」と商品を買い物籠に入れた。

 今年初めて、柿の売り場全体をハロウィーン仕様に切り替えた同店。売上げは前年比2、3割伸びているという。青果担当は「季節商材に物日を絡めると売りこみがしやすい」と強調する。JA和歌山県農は「ハロウィーンの売り込みで顧客層が広がり、数量は前年を上回るペースだ」と商機をつかむ。

 百貨店などで店舗を展開する伊藤園(東京都渋谷区)は、今年から全国の約210店舗でハロウィーン向けの商品展開を始めた。オレンジ色のイメージを利用し、ミカン風味のティーバッグを販売。イベントとして楽しむ家族連れの客を呼び込むため、お化けのイラストなどをパッケージに描く。同社は「家族や友達へのプレゼントに利用されている。これまでにない需要をつかみ、売り上げは好調だ」と話す。

 外食業界でもさまざまな形で、ハロウィーン商戦に参入する。

 総菜販売や飲食店などを展開する創業140年以上の柿安本店(三重県桑名市)は、レストラン「三尺三寸箸」11店舗で、ハロウィーン限定メニューを31日まで提供する。料理はカボチャを使った料理など6品。同社は今年初めて、ハロウィーン向けに提供する料理を、コンテスト形式で選ぶほど、商戦を重視する。同社は「売れ行きは上々。ハロウィーン本番に向け、さらに期待できる」(広報)と話す。

 長崎ちゃんぽんを展開するリンガーハット(東京都品川区)は、北海道産カボチャをたっぷり使った「ほくほくかぼちゃのハロウィンちゃんぽん」を690円で販売する。11月1日までの期間限定で、100グラムのカボチャを使い、リンガーハット・イオンモール系列の約70店舗で販売する。

 日本記念日協会によると、今年のハロウィーンの市場規模は前年比11%増の1220億円と推計。「大人が仮装を楽しむなど、日本においてハロウィーンは〝なんでもあり〟な日。意外な分野から商戦に参加する動きは今後も広がりそうだ」とみる。(金子祥也、金哲洙)

ハロウィーンに商機 青果、茶、限定メニュー・・・

《日本農業新聞「e農net」》

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