品評会で金賞受賞の梅酒、若手女性社員8人のアイデアが決め手 画像 品評会で金賞受賞の梅酒、若手女性社員8人のアイデアが決め手

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 東京・浅草神社の境内で開催された「全国梅酒まつりin TOKYO」において、「全国梅酒品評会2015」の各受賞商品が発表された。これを受け、和歌山県海南市にある大手酒造メーカーの中野BCが26日、その喜びを発表している。

 同品評会は醸造アルコール梅酒部門、本格焼酎梅酒部門、ブランデー梅酒部門、その他の蒸留梅酒部門、日本酒梅酒部門、柑橘系ブレンド梅酒部門、ブレンド梅酒部門、にごり梅酒部門という8つの部門で優れた梅酒を金賞・銀賞・銅賞で表彰するもの。「梅酒研究会」が今年初めて開催した。

 全国各地の酒蔵から164銘柄の梅酒が出品されたが、中野BCは「なでしこのお酒『てまり』緑茶梅酒」が「ブレンド梅酒部門」の金賞、「紀州 完熟みかん梅酒」が「柑橘ブレンド梅酒部門」の銀賞をそれぞれ受賞した。ダブル受賞を果たしたメーカーは同社のみとなっている。

 これについて、梅酒造りを統括する梅酒杜氏の山本佳昭氏は「ベースの梅酒をしっかりと造ることで、味と香り、そして掛け合わせる緑茶や柑橘などとのバランスを上手く表現する、ということにこだわった点が今回の受賞につながったのではないかと思います」と受賞理由を分析した。

 受賞につながったのはもう1つの理由がある。それは、同社の8人の若手女性社員で編成したプロジェクトチーム「なでしこ」の存在だ。「なでしこのお酒「てまり」緑茶梅酒」は彼女たち が“私好みの選べるお酒”をテーマに商品作りを行った「なでしこのお酒『てまり』」の第一弾。「緑茶梅酒」は発売24年を迎えるロングセラーだが、「なでしこ」のアイデアにより、ラベルのデザインを従来の男臭いイメージから一新。和歌山の伝統工芸品である紀州手まりと「緑茶の茶葉」のイメージを組み合わせ、和モダンな“大人可愛い”柄にした。

 また、「おいしいものを少しずつ」を求める欲張りな女性心理をとらえ、同社初の試みとして、飲みきりサイズの180ml瓶“プチ梅酒”を採用。リブランドし、2015年3月3日の雛祭りの日に新発売したが、こうしたアイデアも高い評価につながった。従来の手法から脱却し、“若手”や“女性”のセンスを活用したことで、新たなビジネスチャンスをつかんだと言える。

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《加藤宏之/HANJO HANJO編集部》

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