フラワーEXPO、輸出を視野にしたブース活況 画像 フラワーEXPO、輸出を視野にしたブース活況

インバウンド・地域活性

 国内最大の花の商談会「国際フラワーEXPO(IFEX)」が14~16日に千葉市で開かれた。過去最高の1万人が訪れた、今回の特徴は、輸出を想定したブースが目立ったことだ。現在主流の輸出相手国であるシンガポールやカナダ以外の中国や東南アジア、米国などからの来場者も多く、日本の花きを輸入するため商談する姿もあった。もう一つは、業務需要が振るわないコチョウランなどでの新しい売り方の提案だ。2015年IFEXの動向を追った。

・巨大輪のダリア

 「丈の長いものは、ホームセンターにあるが、ミニタイプは2、3年前から見なくなった」。茨城県の萩島園芸が展示した丈の短いグラジオラスに、米国人の輸入会社のバイヤーは、こう関心を示した。米国では、丈の短いグラジオラスをインテリアで使うことも多いという。価格は日本の市場取引価格と同じ1本60円程度を想定。「試験的な取り組みになるが、潜在需要はありそう」と同園芸では期待する。

 山形県のJA山形おきたまはダリアを展開。韓国やケニアなど、バラを日本へ多く輸出する産地の輸入会社のバイヤーが関心を寄せた。特に巨大輪で白色のマルコムズホワイトや淡い薄ピンクの中輪、エオナGなど、「ダリアの大きさや色味が持つ、華やかさにひかれて、商談を持ちかけてきた」(JA山形おきたま)という。

 今回は日本花き輸出協議会がブースを設け、生産者や単位JAと海外のバイヤーを仲介する、新たな取り組みもあった。

・ミディサイズで

 業務需要が苦戦するコチョウランの販売では、相次いで新たな提案が行われ、特に個人需要を意識した出展が目立った。

 千葉県の(有)椎名洋ラン園は円筒のプラスチックに入れた15センチほどのミディコチョウランを展示した。「プラスチックで固定しているため上下を逆さまにしたり、振ったりしても平気」とPR。小売り店の他に土産品として空港から注文があったという。同園の椎名輝マネージャーは「日持ちもよく、育てるのも簡単。従来の持ち運びにくい印象を払拭(ふっしょく)できれば」と強調した。

 円筒に入れたミディコチョウランは、山梨県の松村洋蘭(株)も売り込んだ。「高級なイメージのあるコチョウランを手軽な値段でそろえている。母の日のカーネーションやバラの代替になれば」と話した。

 愛知県の(株)リーフは「業界でも先進的な取り組み」だというミディサイズで生花のコチョウランにアジサイとバラの造花を添えた鉢を今年から販売している。コチョウランは花が落ちても、手入れをすることで再び花を付ける。同社の尾崎幹憲社長は「花が落ちたら捨ててしまう消費者も多い。造花を組み合わせることで、殺風景な状態を解消でき、再び花を咲かせる楽しみを提供できる」と話す。

 他にも円形や直線に加工し、差別化を図るなど工夫もした。

巨大輪のダリア ミディサイズで 国産花きの魅力PR 海外バイヤーら高い関心 フラワーEXPO 盛況

《日本農業新聞「e農net」》

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