長期間メンテ不要な屋外鉄骨専用の耐火被覆工法、大林組が開発 画像 長期間メンテ不要な屋外鉄骨専用の耐火被覆工法、大林組が開発

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 大林組は21日、屋外鉄骨専用の耐火被覆工法を開発したと発表した。橋梁などの土木工事に使う「重防食塗装」と、建築工事で鉄骨部材の耐火被覆に用いる加熱発泡性の「耐火塗料」を組み合わせる。塗膜の厚さは通常と同じ2ミリ程度ながら、塗り替えサイクルは最長25~30年と高い耐久性を持つのが特徴。耐火被覆にこれまで使っていたアルミパネルや取り付け金具を不要にし、最大約30%のコスト削減につながるという。建築基準法に基づく耐火構造の国土交通大臣認定を取得した。
 建築基準法では、用途や規模に応じ建築物を耐火仕様にすることが義務付けられている。屋外鉄骨でも建築物の主要構造部として用いる場合は、所定の耐火被覆を施し、火災に対する構造安全性を確保する必要がある。
 屋外で耐火被覆を行う場合、屋内用の耐火被覆材と耐水・耐候性のある仕上げパネルなどで鉄骨を保護するのが一般的。ただ、形状が複雑だと、仕上げパネルなどで完全に密封するのは難しく、シール材の経年劣化に伴うジョイント部分からの漏水や鉄骨部材のさび、耐火被覆材の劣化が課題となる。
 開発した「WFガード」は、屋外での使用に特化した鉄骨用の耐火被覆工法。従来も耐火塗料が屋外鉄骨に適用される事例はあったが、土木分野の技術を取り入れることで、防さび・耐候性の高い工法を実現した。
 鉄骨部材に対する防さび・防食性能は最長100年まで設定可能。予算や耐久性、メンテナンス性など設計条件に応じ、幅広いバリエーションの中から塗装の仕様を選択できるという。
 WFガードは当初、東京スカイツリー建設のために開発された。一般建築への普及・展開を図るため、国土交通大臣認定で1時間耐火(建物の最下層から数えて4層以内)を取得した。屋外鉄骨用被覆工法の耐火構造認定は国内初。H形鋼の柱・梁に加え、角形・円形鋼管にも適用可能で、幅広い建築物に採用を提案していく。

大林組/屋外鉄骨専用の耐火被覆工法開発/長期間メンテ不要、コスト3割減

《日刊建設工業新聞》

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