神戸市、民間主導でJR垂水駅前の再整備を検討

インバウンド・地域活性

 神戸市は、民間主導による再開発を視野にJR垂水駅前の再整備を検討している。地元の自治会や商店会と連携して「垂水駅前中央地区まちづくり基本構想」をまとめたもので、街づくりの目標や方針などを示している。本年度末に市街地再開発事業など街区ごとの整備手法や商業の活性化などソフト施策を盛り込んだ市街地総合再生基本計画を策定し、16年度以降の具体化を目指す。基本計画策定業務は都市設計連合が担当。
 対象地は、市施行の市街地再開発「レバンテ垂水」(東地区)と「ウエステ垂水」(西地区)に挟まれた垂水駅北側の約3ヘクタール。東西両地区は住宅や商業機能を備えた再開発ビルや駅前広場が整備されたが、中央地区は道路幅が狭い上、老朽化した商店が数多く残っており、地区の活力が低下している。
 86年にはまちづくり基本構想を策定し、垂水廉売市場を中心とした一部地区で再開発準備組合が発足するなど街づくりの機運が高まった時期もあった。周辺との連携がうまくいかず実現に至っていない。
 ただ、商業の衰退が続く中、地区の活性化を求める声は多い。昨年4月に自治会や商店会など11団体と区役所、市役所住宅都市局でつくる「垂水駅前中央地区のまちづくりに関する会議」を立ち上げた。まちづくりの目標や方針について検討を始め、10回の会合を重ね、今年春にまちづくり基本構想を取りまとめた。
 基本構想によると、区の商業核にふさわしい駅前にするため、周辺地区との回遊性を高め、災害に強い街を基本に安心して暮らせる居住・商業環境を整備。街づくりの方針として商店街に面した建物の1階は店舗などの配置に努める。低層部には駅前の地域性や少子高齢化社会に対応した商業・生活サービス施設の配置が望まれるとしている。高層部は都心居住空間を整備し、多世代が暮らせる住宅を供給するほか、敷地の角や道路沿いに緑のある憩いの場や小広場を設けることで回遊性を高める。
 今後、地元の意見や要望を聞きながら街区ごとの整備手法を検討し、来年春に地区整備の基本方針や整備手法などを盛り込んだ市街地総合再生基本計画を作成する。まちづくりに関する会議も基本構想推進会議として活動を始めており、ハードとソフト施策について協議を進める。地区内では再開発事業を求める声もあり、基本計画に盛り込まれれば具体化に向けて動きだす。

神戸市/垂水駅前中央地区まちづくり基本構想策定/15年度内に基本計画とりまとめ

《日刊建設工業新聞》

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