群馬県の八ツ場ダム建設事業、発破による基礎地盤掘削が本格化 画像 群馬県の八ツ場ダム建設事業、発破による基礎地盤掘削が本格化

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 関東地方整備局の八ツ場ダム(群馬県長野原町)建設事業で、ダム本体のコンクリート打設に向けた基礎地盤の掘削工事が本格化している。ダム本体工を受注した清水建設・鉄建・IHIインフラシステムJVは、ダムサイト左右両岸の硬い地盤を砕く発破作業などを1月から繰り返し、9月末時点で全体の約35%を掘削した。発破による掘削は16年6月中旬ごろまで続く予定だ。
 八ツ場ダムの基礎地盤は、山の斜面の上段から下方に向かって徐々に掘削が進んでいる。発破作業は、作業日の午後0時10分ごろから行われるのが現場の決まりだ。発破開始の10分前から予告のサイレンを何度か鳴らした後、10秒前から秒読みに入る。
 工事の様子は、ダムサイト周辺に設けられた無料の展望台から誰でも眺めることができる。「火薬を仕掛けてある場所にはシートが敷かれ、付近には赤い旗も立てられるため、それが目印になる」と関東整備局の職員は話す。7日の発破作業では、右岸側を破砕。当日は、数人の観光客などが展望台に上り、白い煙とともに、岩や土砂がゆっくり崩れ落ちる瞬間をカメラで捉えていた。
 展望台からは、群馬県が水没予定地で進めている埋蔵文化財の発掘調査の様子を眺めることもできる。関東整備局によると、天明3(1783)年の浅間山噴火の影響で埋没したとされる遺構などが見つかっているという。
 ダムサイトの上流側に架かる県道の八ツ場大橋。橋の南側には無料の休憩所があり、ダムの完成模型や工事で採取した岩などが一般向けに展示されている。現地では、大規模な土木工事にばかりに目が向きがちだが、休憩所では、八ツ場ダムに導入する最新設備の一つとして、空気の圧力を利用してダム湖から水をくみ取る「サイホン式取水設備」をパネルで紹介している。通常の取水設備は、鋼製ゲートやワイヤロープの巻き上げ機などの維持管理に手間を要するが、サイホン式取水設備では、ゲートなどが不要なため、点検を省力化できることをアピールしている。
 基礎地盤の掘削が完了した後は、堤体のコンクリート打設が始まる。関東整備局と地元自治体は、今後も、施工中の現場と地元の観光資源が一体となった地域の活性化に取り組む方針だ。八ツ場ダムは19年度に完成する予定。

関東整備局/八ツ場ダム建設(群馬県長野原町)/発破による基礎地盤掘削が本格化

《日刊建設工業新聞》

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