大林組が小型の無人搬送車開発…仮設エレベーター乗降可能 画像 大林組が小型の無人搬送車開発…仮設エレベーター乗降可能

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 大林組は19日、建築現場向けに自動で資機材を運搬できる新たな無人搬送車(AGV)を開発したと発表した。車体全体が資機材の下に完全に入るように小型化し、資機材を積載したまま工事用の仮設エレベーターに乗降できるようにしたのが特徴。仮設エレベーターで荷揚げする内装仕上げ材などを、低層ヤードから上層階の作業エリアに運搬するのに用いる。東京都内で施工中の複合施設に試験導入した結果、搬送のための要員を半分に削減できたという。
 同社は、13年に低床型ジャッキシステムを搭載した潜り込み式AGVを開発。台車から伸びたジャッキで資機材を持ち上げ、その下に台車が滑り込む仕組みで、自動で資機材を積み込み、目的位置まで搬送する。
 このAGVは、水平搬送用で、経路に貼り付けた磁気テープの上を走行する。段差やスロープに対応できず、仮設エレベーターによる上下の移動ができない点が課題となっていた。
 開発した「低床式AGV」は、潜り込み式AGVと同様、磁気テープ上の経路を自動で走行する。車体を長さ1100ミリ、幅1100ミリ、高さ180ミリ、重量220キロに小型化したことで、積載した状態で20ミリ程度の段差を乗り越えられる。スロープ上の走行も可能で、仮設エレベーターの乗降を実現した。
 駆動部に、全方位走行と回転を可能にする「メカナムホイール」という機構を採用。フォークリフトのようにバックや切り返しが不要で、廊下や狭い資機材ヤードでも切り返し動作なしで進みたい方向に搬送できる。
 積載荷重は1トン、移動速度は毎分最大35メートル。無線コントローラーで磁気テープのないエリアも遠隔から操作できるようにした。
 同日、実証現場の様子が報道陣に公開された。この現場では、壁や床の仕上げ材、間仕切り材など仮設エレベーターで運搬する資材の60%を自動搬送できることを確認。荷下ろし、搬送、積み込みのための作業員を不要にし、エレベーターのオペレーター1人だけの配置で済んだという。
 同社の金子智弥技術本部技術研究所生産技術研究部上席研究員は「現場では職人不足が深刻化している。繰り返しの単純作業となる資機材の搬送を自動化することで、職人が高度な技能を必要とする作業に集中できるようになる」と話している。
 今後、情報通信技術(ICT)を活用し、AGV複数台の連携に向けた改良などを進める。繰り返しの揚重が多い超高層ビルを中心に導入し、搬送作業の省力化・省人化に役立てていく。

大林組/低床型の資機材無人搬送車開発/小型化でEV乗降可能、要員半分に

《日刊建設工業新聞》

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