個人の健康診断結果に合わせた情報発信……KenCoM 画像 個人の健康診断結果に合わせた情報発信……KenCoM

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 『グノシー』や『Antenna』など、個人に特化した情報を提供するキュレーションメディア。これを“健康”をキーワードに展開しているサービスがある。オープンしたのは15年5月。提供は住友商事とDeNAによるジョイントベンチャー「DeSCヘルスケア」。健康保険組合からの委託業務として、保険加入者に情報を提供しているのが、健康リコメンデーションメディアを自称する『KenCoM』だ。

■健康診断のABCD判定に合わせた情報発信
 KenCoMの最大の特徴は、健康保険組合の保健事業として展開していることにある。保険加入者の健康増進を支援するために、月間200本近くのコンテンツを制作。その内容は病気や食事、運動、子育てなど多岐にわたり、生活改善を啓蒙するものもあれば、読み物や実用情報といった周辺情報も網羅されている。

 これらの情報をパーソナライズした形で配信するため、KenCoMには健康保健組合から保険加入者の健康診断結果が提供されている。その内容は、いわゆる健康診断の結果として加入者に郵送されてくるものと同じで、血圧、血糖値、脂質、肝機能、腎機能、尿酸、貧血といった内容。これを元にして、例えば健康リスクが高い利用者には、「慢性心不全とは?」といった疾患啓発のコンテンツが配信される。

 なお、リコメンドは性別や年齢などによっても行われ、男性には育毛や口臭、女性には美容や子育てなどにちなんだ健康周辺情報も併せて提供される仕組みだ。中には、小説的な読み物やユーモラスなものもあり、保険加入者は楽しく記事を読みながら、健康への意識を高められる。

 その一方で、提供された健康診断の結果を分かりやすくデータベース化するのも、KenCoMの役目の一つだ。これによって保険加入者はホームページ、またはスマホのアプリから健診結果をいつでも確認できる。そこでは各種検査の値がグラフ化され、ABCD判定の結果に紐づけて、その詳細やリスクも案内される。予防と改善の方法、実際の治療法、対応する病院の専門科なども表示されるので、疾患の疑いがあればすぐにでも対処が可能だ。

 なお、サービスを手掛けるDeSCヘルスケア株式会社でソリューション企画部 部長を務める齊藤正朗氏によると、この機能は医療費の削減を目的の一つにしているとのこと。提供される情報には、もし重症化した場合に1日あたりで必要となる医療費の平均が含まれるほか、保険加入者の通院ログも記録。どのような診療区分で、どこの診療所で、いくら払ったかが家計簿のようにリスト化され、医療費控除の対象となる可能性があれば通知も表示される。

「将来的には健康診断の各種結果を、健康保険組合内の他の加入者、さらには事業所や事業部の平均結果と比較できるような仕組みも作りたいと思います。こうして、健康改善への意欲を促進することで、医療費を抑えることがKenCoMの大きな目的の一つです」
《丸田鉄平/HANJO HANJO編集部》

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