広島・宮島口まちづくりコンペの優秀賞決定、16年度に整備計画 画像 広島・宮島口まちづくりコンペの優秀賞決定、16年度に整備計画

インバウンド・地域活性

 ◇15年度内にまちづくり基本構想策定へ
 広島県廿日市市は17日、同市下平良の文化ホールさくらぴあで「宮島口まちづくり国際コンペ」の最終審査を実施し、優秀賞3点、佳作5点を決定した。世界遺産・宮島の玄関口にふさわしいまちづくりのアイデアを求めたもので、市ではこれらの提案を参考に、本年度で基本構想、16年度に整備計画をまとめる予定。
 優秀賞は、上門周二氏(アネトス地域計画)が代表者(共同提案者4
人)として提案した「宮島口『和の美、見立てと縮景』のまちづくり」、木下光氏(関西大学)が代表者(共同提案者12人)として提案した「海の上山の下-瀬戸に栖むまち-」、岸尚志氏(パシフィックコンサルタンツ)が代表提案者(共同提案者・太刀川英輔氏)として提案した「もうひとつのハレ舞台へ宮島口」の3作品。
 講評では、「宮島口『和の美、見立てと縮景』のまちづくり」は、新たに整備する施設を「和」のデザインに統一するなど、宮島との風景・景観のつながりを強く意識し、シンプルですっきりしており、にぎわいの提案もコンパクトで歴史的なものも感じられると評価。
 「海の上山の下-瀬戸に栖むまち-」は、宮島への眺望を確保する、駅側と海側との対比感を出している、軸線となる厳島公園線に海水を引き入れるなど特徴的な提案。水産振興、競艇場防波堤を活用した係留権付き住宅などの地域の活力に配慮した点や、交通計画上の課題である国道2号の地下化による改良も有意なアイデアとされた。
 「ハレ舞台へ宮島口」は、大屋根というコンセプトを使って旅客ターミナルと広電の駅を連動させているアイデア。国道2号を越えるデッキや広電駐車場への跨線橋の提案など、交通の円滑化や歩行者の安全性も考慮していると評価した。
 同コンペには国内外から230作品の応募があり、予備審査で103作品を選定。1次審査で入賞8作品と特別賞1作品を選んだ。最終審査では8作品の提案者がプレゼンテーション。これを岩井隆幸委員長、石川幹子委員、上田宗冏委員、橋爪紳也委員、堀繁委員、本保芳明委員、堀野和則廿日市市副市長(眞野勝弘委員代理)が審査した。
 岩井委員長は審査を終え、「最終的に実現可能性も考慮しながら、夢や独創性を持って提案し、幅広く共感を得ることができると思われる作品が高い評価を得た。230作品すべてが素晴らしいアイデアを含んでいる。今後、コンペの成果を十分に活用しながら、宮島口地区を世界に誇れる魅力的なまちにしていく取り組みを進めてほしい」と要望した。
 佳作5作品は次の通り。▽作品名=代表提案者(所属)。敬称略。
 ▽宮島雁木町=三分一博志(三分一博志建築設計事務所)
 ▽ヒト繋がりの木軸舞台=大藪善久(日建設計シビル)
 ▽歴史と未来、地元と観光客、混じり合い・助け合い・育み合うまち「宮島口」=寺内美紀子(信州大学)
 ▽しま うみ はじめ~島と海との関係が縁を介し蘇る、新たなはじまりの地へ~=藤原敏雄(大成建設)
 ▽風景の導き=ラドヴィッチ・ダルコ(慶応義塾大学)。

広島県廿日市市/宮島口まちづくり国際コンペ/優秀賞に3作品選定

《日刊建設工業新聞》

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