JAぎふが「蔵出米」発売……倉庫から消費者直送

インバウンド・地域活性

 岐阜県のJAぎふは14日、JA倉庫から消費者宅に玄米を直送する「蔵出米」の販売を始める。中間段階の流通経路を省くことでコストを減らし、生産者の所得増につなげる。販売予定量は390トン。JAが全量買い取り、販売リスクを負う。これにより、JAは生産者の所得が玄米30キロ当たり約1000円増えると試算する。販売価格を1割ほど安くできるため消費者にもメリットがある。

 JAは2014年産の米価下落、農協法改正、TPP交渉の大筋合意を受け、地域農業の発展と生産者の所得増大に向け、流通コスト低減や消費拡大対策が重要と判断した。15年4月に新設した販売企画室を中心に検討し、新たな販売方法として「蔵出米」の発売を決めた。これにより、生産者には所得増、消費者には高品質の米をより安く提供する。

 販売予定量は「ハツシモ」1万袋(1袋30キロ)、「コシヒカリ」3000袋(同)で、配送料込みの販売価格は1袋7980円。「蔵出米」として扱うのは、県が認証する「ぎふクリーン農業」(農薬.化学肥料の使用量を慣行より3割削減)の体系で栽培した「クリーン米」。年間6トン以上を出荷する担い手が栽培者全体の7割以上を占めるため、同認証米の付加価値を高める狙いもある。

 申し込みの受け付けは11月20日まで。宅配業者が12月から16年8月まで、指定された月に配送する。

 JA本店での13日の「蔵出米」の記者発表で、JAの櫻井宏組合長は「蔵出米が地域に浸透することで、一層の地産地消や消費拡大を期待する。地域活性化のためにJAの自己改革を進め、新たな取り組みに挑戦したい」とし、取扱量を拡大していく意向を示した。

倉庫から消費者直送 流通経費抑え農家所得増 「蔵出米」発売 JAぎふ

《日本農業新聞「e農net」》

編集部おすすめの記事

特集

インバウンド・地域活性 アクセスランキング

  1. 五輪後の建設市場は「減少」か「横ばい」…アナリストに聞く

    五輪後の建設市場は「減少」か「横ばい」…アナリストに聞く

  2. 大都市で知られていない「高速バス」の成長

    大都市で知られていない「高速バス」の成長

  3. 地上からの掘削なしで地下に大空間、大成建設が新工法「リボルバー」

    地上からの掘削なしで地下に大空間、大成建設が新工法「リボルバー」

  4. 成田空港、周辺自治体が第3滑走路新設に理解

  5. 狙え、インバウンド需要…ホテル業界の事業戦略を追う

  6. 羽田空港跡地第2ゾーン開発、計画概要を発表

  7. アニメビジネスと地域活性化…自衛隊・埼玉・大洗・鷹の爪

  8. 【HJHJフロントライン】ビッグデータで訪日客を見える化!

  9. 「恐怖の下り」判断を誤る…50キロのトレイルラン、記者が体験(3)

  10. 舗装時に水・ごみ除去し熱風で乾燥、自走式路面乾燥機が実用化

アクセスランキングをもっと見る

page top