群馬県沼田市に職業訓練校、国交省支援で来春始動

インバウンド・地域活性

 群馬県沼田市内で来春始動する専門工事の職業訓練校の運営母体が今月末にも発足する。研修には、市内の廃校施設を利用することにしており、将来の担い手となる若者を確保・育成するだけでなく、地方創生にもつながることが期待される。国土交通省も全面的な支援を表明。支援事業の助成対象に採択するほか、地方創生の交付金申請や、廃校の転用、公営住宅の宿泊利用など他府省にもまたがる各種手続きを含め、コーディネート役となって実現を後押ししている。
 運営母体として設立予定の「利根沼田アカデミー」は、廃校となった旧利根村立南郷小学校(沼田市利根町)を研修施設として利用。全国から担い手となる人材を集めて技能研修を行う。
 16年度のスタート時は板金、瓦、基礎が対象。これを鉄筋、型枠、多能工などの育成にも広げていく予定だ。
 沼田市内で自前の企業訓練校による人材育成を行ってきた建築板金のテクノアウターが中心となり、板金部門を同社、瓦部門をマツザワ瓦店(愛知県)が主に担当して技能研修を行う。
 国交省は、マツザワ瓦店の申請に基づき、本年度に創設した「地域建設業活性化支援事業」のステップアップ支援としてこの事業を採択。300万円を上限に経費の一部を支援し、訓練校の開設に向けたeラーニングのコンテンツ開発や訓練生募集の広報活動を支援している。建設産業担い手確保・育成コンソーシアム(事務局・建設業振興基金)の地域連携ネットワーク構築支援事業でも、群馬県板金工業組合を通じた支援を行っている。
 加えて、廃校施設を転用して職人研修が可能となるよう、ハード・ソフト両面で利用できる地方創生交付金や地域再生戦略交付金の申請手続きを手伝うなど、政府の支援策活用を仲介。廃校の転用手続きや研修参加者が宿泊できる近隣の公営住宅を目的外使用するための調整など、政府の窓口として他府省にもまたがる予算・手続き面の取り組みを支援している。
 将来の担い手確保・育成に向けて国交省は「沼田の事例をリーディングケースとし、同様の手法を取り入れた職業訓練が全国に広まるようPRしていきたい」(建設市場整備課)としている。

群馬県沼田市に職業訓練校、16年春始動/運営母体、10月末発足/国交省が全面支援

《日刊建設工業新聞》

編集部おすすめの記事

特集

インバウンド・地域活性 アクセスランキング

  1. 大都市で知られていない「高速バス」の成長

    大都市で知られていない「高速バス」の成長

  2. "ふるさと納税”ならぬ“ふるさと投資”!? ヤフーとMSが地方小口投資事業を開始

  3. 「日本一難しい解体工事」…渋谷・東急百貨店の解体現場を公開

    「日本一難しい解体工事」…渋谷・東急百貨店の解体現場を公開

  4. 五輪後の建設市場は「減少」か「横ばい」…アナリストに聞く

  5. 成田空港、周辺自治体が第3滑走路新設に理解

  6. 渋谷区の"世界一汚いトイレ"、なぜ日本トイレ大賞をとれた?

  7. なぜ、日本の〇〇街道は成功しないのか?

  8. 【地元から日本を盛り上げるキーパーソン】主婦3人から始まった町ぐるみの6次化、道の駅もてぎ

  9. 地上からの掘削なしで地下に大空間、大成建設が新工法「リボルバー」

  10. 東京・泉岳寺駅周辺再開発、17年度に基本設計着手

アクセスランキングをもっと見る

page top