太平洋セメント、福島大と共同で農地再生取り組み 画像 太平洋セメント、福島大と共同で農地再生取り組み

インバウンド・地域活性

 太平洋セメントは7日、福島大学が東日本大震災からの復興に向けて立ち上げた「うつくしまふくしま未来支援センター」(中田スウラセンター長)と、福島県内の農地再生に向けた共同研究を開始したと発表した。穀物の一種のソルガムなど、バイオマス資源となる「エネルギー作物」の栽培と、作物から発生するメタン発酵ガスによる発電などに取り組む。太平洋セメントは、廃棄物処理で培ったリサイクル技術や発電に関するノウハウを活用し、復興支援に貢献する。
 共同研究では、南相馬市の農地を活用する。まず、▽南相馬市の気候に合ったエネルギー作物種の選定▽菜の花などの油脂作物の二毛作体系による単位面積当たり収穫量の最大化▽メタン発酵残さの液体肥料利用-を実施し、効率的で複合的な土地利用を行う。将来的には、栽培したエネルギー作物を利用したメタン発酵によるバイオガス発電で、地元へのエネルギー供給などの事業を展開する。
 南相馬市内の畑では、既にソルガムの栽培・収穫が行われ、生育・収量評価を終えている。現在は、同市内の土地利用の現況調査を行っており、単位面積当たりのエネルギー発生量を計測し、事業化ポテンシャルの検証を行っていく。
 太平洋セメントとうつくしまふくしま未来支援センターは、農地再生の共同研究を行う契約を5月1日付で結んだ。期間は16年3月31日までで、共同研究の進ちょく状況に応じて延長する予定。
 太平洋セメントは、これまでも震災による災害廃棄物の処理や放射能汚染下にある農地の除染技術開発に取り組んできた。今後も、被災地のニーズに合わせた復興支援を行っていく方針だ。

太平洋セメント/農地再生に向けた取り組み開始/福島大学と共同研究

《日刊建設工業新聞》

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