「花活」をPR……広島花きイノベーション事業推進協議会 画像 「花活」をPR……広島花きイノベーション事業推進協議会

マネジメント

 就活、婚活の次は「花活」を――。広島県の花き業界でつくる広島花きイノベーション事業推進協議会は、花を取り入れた暮らし「花活」を広めようと、県内の福祉施設などでフラワーアレンジメント教室を展開する。初心者や高齢者でも簡単にできるようスポンジに◯や△の印を付けてアレンジをしやすくするなど工夫する。2014年の「花き振興法」成立を追い風に、業界を超えた連携で花や緑の効用をアピールし、消費拡大につなげるのが狙い。

・業界連携 効用PR 振興法が追い風

 農研機構・花き研究所によると、空間バランスに気を配りながら順序よく花を生けるフラワーアレンジメントは、脳機能障害を維持・改善する可能性があるという。

 そこで協議会は、そうした花の力を園芸福祉にもっと取り入れようと、14年度から農水省の国産花きイノベーション推進事業を活用し、アレンジ教室を開いてきた。15年度は24カ所で、主に高齢者を対象に教室を開く予定だ。

 初心者にとって難しく感じるアレンジだが、誰もが上手にできるよう工夫した。専用の給水スポンジを使う他、茎を切る場所が分かるように目安となる棒も用意した。

 9月、広島市安佐北区で開いた教室には、約30人の高齢者が集まり、リンドウやカーネーションなどの花材を使ったアレンジを楽しんだ。参加した同区の渡辺和子さん(77)は「アレンジの方法が分かりやすくて時間もかからず、良い作品ができた」と出来栄えを喜んだ。指導した日本園芸福祉普及協会の高松雅子理事は「物静かな人もフラワーアレンジに取り組むことで次第に表情が変わり、皆で作品を見せ合うなど雰囲気が明るくなった」と手応えを感じとった。

 農水省の事業を活用した花の生産や消費拡大の試みは全国で進んでいる。(株)大田花き花の生活研究所取締役の内藤育子さんは「花き振興法の成立で農業、文化、医療など垣根を越えて連携する体制ができた」とみる。広島で始まった花の効能に着目した「花活」の試みは全国的に珍しく、「モデルケースとして各地に広がってほしい」と期待を込める。(橋本陽平)

「花活」でお年寄り はつらつ アレンジ楽しみ脳活性化 広島花きイノベーション協

《日本農業新聞「e農net」》

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