東京メトロ、トンネルなどメンテにiPadアプリを独自開発 画像 東京メトロ、トンネルなどメンテにiPadアプリを独自開発

IT業務効率

 東京メトロは、2年周期で行っている地下鉄施設の健全性を確認する通常全般検査で、タブレット端末「iPad」を積極活用する。同社が開発した検査専用アプリケーションを組み込んだiPadを検査員に持たせ、メンテナンス業務の効率化や精度向上を図る。今年4月からトンネル検査に導入しており、高架橋などトンネル以外の施設にも順次導入していく方針だ。取得した検査データによる統計分析によって、トンネルの健全性を評価する新手法の検討も進める。
 トンネルの全般検査業務では、終電後から始発前までの限られた時間内に、ひび割れや漏水などの発生状況を定期的に調査している。これまでは過去の検査結果が記録された帳票を現場に持参し、新たに記帳した検査結果と、デジタルカメラで撮影した画像を、事務所に戻ってからデータベース(DB)に入力・整理していた。
 iPadを導入することにより、現場検査時の手荷物が減り、DBへの入力の手間も軽減される。
 新開発のアプリケーションでは、ひび割れや漏水の発生位置、状態などの検査結果をiPadの画面をタップすることで簡単に入力できる。写真撮影を行う際には、同じ画面内に前回検査時の写真が表示され、前回と比較しながら撮影できる。検査結果をiPadからDBに直接転送することで、DBへの入力・整理に要する時間の大幅短縮が図れる。
 東西線の中野~南砂町のトンネル区間には、位置情報発信装置(ビーコン)を10メートル間隔で設置。ビーコンから発信される位置情報をアプリケーションと連動させ、検査員の現在位置を容易に把握できる。検査時に確認するべき箇所(前回確認されたひび割れなど)を誤って通り過ぎた場合、アラート(警告)が表示され、検査を確実に行える。
 ビーコンについては、東西線のトンネル区間での検証結果を踏まえ、他線への導入を検討していく。検査箇所の見落とし防止のほか、作業員の安全確保など他目的での活用も模索する。
 検査は3人編成で実施し、各自にiPadを持たせる。1人が入力した検査情報を、無線通信を介して他の2人の画面にリアルタイムに表示。3人が同じ情報を見ながら検査できるほか、3台のiPadが同じ情報を保有することでバックアップの役割も担う。

東京メトロ/タブレット端末で健全性検査効率化/専用アプリ開発、作業軽減

《日刊建設工業新聞》

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