鹿島、洋上風力発電施設の基礎施工法を確立 画像 鹿島、洋上風力発電施設の基礎施工法を確立

マネジメント

 鹿島は29日、独自開発した海上作業構台「Kプラットフォームコンボ」を使い、洋上風力発電設備に用いる基礎を施工する方法を確立したと発表した。着床式洋上風力発電設備で想定されるモノパイル(1本杭)、トリポッド(3本杭)の二つの基礎形式について、施工の条件や手順、コスト、工期などを検証し、施工法の有効性を確認した。建設、メンテナンス、解体までを見据えた施工法の検討を今後も重ね、ライフサイクルをトータルで支援する技術を整備していく。
 Kプラットフォームコンボは、仮設のコンパクトな構造で、作業内容によりクレーンなど搭載する設備を交換できるのが特徴。フロータ(浮力体)に載せて海上に浮かべ、沿岸で風車の部材を積み込んだり、別の船で設置海域までえい航して風車を組み立てたりできる。
 着床式洋上風力発電設備の基礎形式には、モノパイル、トリポッドのほか、ジャケット(4本杭)、重力式の大きく4種類がある。洋上風力発電の開発で先行する欧州では、モノパイル形式が一般的とされる。
 一方、国内は軟弱地盤や岩盤が混在する複雑な海底地盤条件のため、モノパイル形式が必ずしも最適とはいえない。風車の大型化に伴い杭の径や長さが大きくなると、施工機械の制約も生じる。
 モノパイル形式の基礎は、1本の大口径杭を支持地盤に打ち込み、風車を支える。砂、シルト、粘土層など堅固な地盤に適用が可能。直径5メートル超、重量700トン以上という大きな杭を正確に打設することが求められる。
 トリポッド形式の基礎は、3本の杭で支持力を分散し、風車を支える。軟弱な地盤から硬質な地盤まで適用範囲が広いのが特徴で、モノパイル形式よりも杭を細く、短くできる。大口径の長尺杭を打設できないことが想定される国内の地盤で有効とされる。
 Kプラットフォームコンボを用い、両形式について検証した。その結果、モノパイル形式は、長さ60メートル程度の杭を構台に載せて搬送し、構台に設置したクレーンによりつり込むことで杭を継ぐことなく打設できた。トリポッド形式は、必要なパーツの運搬・設置から風車の組み立てまで一連の工程を検証し、コストと施工性の評価データを取得した。

鹿島/洋上風力発電施設の基礎施工法確立/独自の作業構台使用、3本杭に対応

《日刊建設工業新聞》

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