「アフリカ開発会議」アフリカ大陸で初開催、関連の動きが続々 画像 「アフリカ開発会議」アフリカ大陸で初開催、関連の動きが続々

海外進出

問題解決へ動き加速期待
2016年8月21日、「第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)」がケニアで開催される。TICADがアフリカ大陸で開催されるのは初めてで、今回から5年に1回から3年に1回の開催となり、アフリカの経済をはじめとした課題解決に向けて、動きが加速することが期待されている。

その皮切りとなる「アフリカ-日本・ビジネス投資フォーラム」が、8月31日から3日間、エチオピアの首都アディスアベバで開かれた。

各国、企業から450人以上参加
TICADの正式名称は「Tokyo International Conference on African Development」であり、1993年にはじまったアフリカの開発をテーマとする国際会議。日本政府主導で、国連、国連開発計画(UNDP)、アフリカ連合委員会(AUC)および国際復興開発銀行(世界銀行)と共同で開催している。

アフリカ連合(AU)が、地元での開催を求めたことを受け、補地であるケニアとガンビアとの調整の結果、今回、ケニアでの開催が決まったもの。

アディスアベバで8月末から開かれたフォーラムは、2013年に横浜市で開催した「TICAD V」で示された、民間主導によるアフリカの成長のため、日経BP社とアフリカのビジネス誌「アフリカン・ビジネス」を発行する「IC パブリケーション」が共催した。

エチオピア、日本両国政府や企業に加え、他のアフリカ諸国や国際機関を含む450人以上が参加した。議論の中心は、アフリカの持続的な成長と経済構造転換についてで、実現に向けて日本の投資が期待されるインフラ、エネルギー、農業、製造業、金融、保健などをテーマに活発に意見交換した。

円借款契約、セミナーシリーズも
また、国際協力機構(JICA)は9月8日、アフリカ開発銀行と「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブの下での民間セクター支援融資(VI)」のため、358億8千万円を限度とする円借款貸付契約に調印した。

2012年に日本政府が新たに発表した「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブ」の一環。アフリカ域内における民間セクター主導の経済成長と、貧困解消促進を目的に、民間企業等が必要とするインフラや農業などの事業資金を、JICAが提供する。

2007年から5度にわたり円借款が行われたが、いまだ資金ニーズが膨大な民間セクターを支援するため、第6次融資の供与を行うもの。アフリカ諸国における年平均経済成長率は2014年3.9%で、2015年には4.5%となる見通しと、今後も持続的な経済成長が期待される。

その一方で、若年層を中心とした失業問題が年々深刻化し、雇用の受け皿となる民間セクターの活性化が重要課題となっている。2013年6月の第5回アフリカ開発会議(TICAD V)で採択された「横浜行動計画(2013-2017)」では、インフラや農業の優先分野において貿易・投資や民間セクターの積極的な関与を促進し、成長の原動力を強化することが合意されている。

一方、世界銀行は10月7日、「TICAD VI」に向けて東京都千代田区内幸町の「世界銀行東京開発ラーニングセンター」で、TICADセミナーシリーズ第1回「モザンビーク大使と2016年TICAD(第6回アフリカ開発会議)を考える」を開催する。

TICADとアフリカ各国のさまざまな側面について紹介するセミナーシリーズ。初回は、在京アフリカ外交団TICAD委員会の中心として活躍しているベルミロ・ジョゼ・マラテ駐日モザンビーク共和国特命全権大使を迎え、アフリカと日本の新たなパートナーシップの可能性について知識を深めることを目的にしている。

(画像はJICAホームページより)

アフリカ初開催の「TICAD VI」へ 関連の動きが続々

《アフリカビジネスニュース》

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