ドローンで測量コストを縮減、鹿島など効果確認 画像 ドローンで測量コストを縮減、鹿島など効果確認

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 鹿島は、3次元図面製作を手掛けるリカノス(山形市、平慶幸社長)と共同で、小型無人機(ドローン)で撮影した写真から高精度な3次元図面を短時間で作成し、大規模造成工事の進ちょくや土量の管理に利用する新システムを開発した。造成現場に初適用した結果、空撮から成果品作成までの作業期間(2ヘクタール)が、従来の3Dレーザー測量で3日、光波測量で8日だったのに対し、新システムは1日で済み、コストも大幅に短縮できた。測量の誤差は6センチ以下にとどまるなど高い精度を持つことも確認した。
 大規模造成工事の現場では、切り土・盛り土の作業を行う前に地形の測量を実施した上で、そのデータから図面を起こす作業が必要になる。光波測量器を使った地上測量、高精度の測量が可能な3Dレーザー測量のいずれかが使われることが多いが、光波測量は測量・図面化・計算の一連の作業に相当な時間を要し、3Dレーザー測量は高額という課題があった。
 新システムでは、対象エリアにドローンを飛ばし、準備工の段階で地上に設置した複数の基準点(ターゲット)が写るように撮影。この写真データを処理ソフトで合成し、3次元データ化して3DCADソフトで読み込む。これによって、現地形平面図、縦横断図が作成され、土量計算による工事の進ちょく管理にも活用できる。
 ドローンを使った通常の写真測量は誤差が10センチ程度あるのに対し、鹿島らは最適なドローンやカメラの選定に加え、補正プログラムの高度化、作業方法の最適化を図り、誤差を6センチ以下に抑えた。
 新システムを導入した現場では、約2ヘクタールの範囲の空撮に要した時間は約10分。その後に写真を合成し、3次元図面を作成するまでの所要時間は4~5時間だった。新システムと3Dレーザー測量で得られた測定点(約28万点)で比較した結果、90%以上の点がプラスマイナス6センチ以下の範囲に収まっていた。作業の概算コストも比べた結果、光波測量の5分の1以下、3Dレーザー測量の4分の1になった。
 鹿島は今後、コンストラクション・インフォメーション・モデリング(CIM)のデータとして活用を検討する。造成現場だけでなく、ダム現場などにも適用し、土量管理や出来形計測に積極的に活用していく。

鹿島ら/ドローン活用し高精度測量/大規模造成に初適用、コスト縮減効果確認

《日刊建設工業新聞》

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