ゼリー状の「米ゲル」、パンや菓子などへの活用支援 画像 ゼリー状の「米ゲル」、パンや菓子などへの活用支援

インバウンド・地域活性

 農水省は2016年度、米をゼリー状にする「米ゲル」を活用したパンや菓子など新商品の開発支援に乗り出す方針だ。米の新たな需要を掘り起こすと期待される原料で、競合する小麦粉と比べて食味や日持ちを高める強みがある。この利用拡大を進めることで、右肩下がりの米需要をてこ入れする。

 米の需要は年間8万トン減り続け、需要拡大は大きな課題となっている。同省はパンなどに混ぜる原料として米粉用米に注目し、利用拡大を進めてきたが、割高で思うように進んでいない。そこで同省が2016年度予算の概算要求に盛り込んだのが「新たな米需要創出支援事業」(予算額7400万円)だ。

 事業は、新たな技術やノウハウを活用し、米の新商品を開発する取り組みを支援する。生産者団体や民間企業など関係者でつくる「全国推進協議会」を対象に、展示品・試作品の開発、市場調査、事業者向け展示会などを行った場合に定額で補助を出す。

 支援対象として同省が想定するのが、国が開発した米ゲル化技術だ。米に水と熱を加え、高速でかき混ぜることで、軟らかいゼリー状から硬いかまぼこ状まで、さまざまな硬さに加工できる。

 この技術で作り出される米ゲルは、パンなど製品がもちもちしたり保湿性が高まったりする強みがあり、パン以外の幅広い製品の加工に向く。課題となる価格も、今後の普及や国の補助活用で一定程度抑えられるといい、同省は今回の支援事業で、米ゲルを活用したパンや菓子、アレルギー対応食、医療食、介護職などの開発につなげたい考えだ。

 米ゲルについて同省は今春策定した「米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針」で、民間業者が開発したピューレ状の「コメネピュレ」と並んで、その利用拡大を新たに打ち出していた。

米ゲル商品開発支援 需要掘り起こしへ 農水省

《日本農業新聞「e農net」》

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