建設厚生年金基金の後継制度・企業年金基金、来年10月スタート 画像 建設厚生年金基金の後継制度・企業年金基金、来年10月スタート

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 全国建設厚生年金基金は、現行の「全国建設厚生年金基金」の後継制度となる新たな確定給付企業年金「(仮称)全国建設企業年金基金」を16年10月に設立する。新基金は、長期安定運用のため目標利率を下げ、終身年金を有期にする一方、特別掛け金を設定せずにスタート。現行掛け金の範囲内で給付水準を維持する。新たに定額制掛け金を導入するなど給付制度の自由度も高める。28日から全国20会場で説明会を開く。
 現行基金は、国の老齢厚生年金を代行し、独自の上乗せ給付を行う同種同業企業が立ち上げる「総合型基金」の一つ。全国土木建築国民健康保険組合を母体に1988年4月に設立された。加入事業所は約1000社、加入員は約5万人に上る。新基金の設立は、14年の厚生年金保険法改正を受けた措置で、代行部分を国に返納した上で現行基金を解散し、これを引き継ぐ形で発足させる。
 新基金は、不足金の発生を抑制するため、キャッシュバランスプランを引き続き採用。持ち分付与額(元本)と利息付与額を勘定残高として積み上げ、脱退時に年金・一時金を支給する。利息は市場金利に連動させて毎年度設定。運用利率の目標は現行基金の5・5%から2・5%に引き下げ、安定運用を確保する。利率の下限は現行基金の1・5%を維持する。
 終身年金は廃止するが、給付設計の柔軟性を高め、事業所ごとに加入対象者(退職金規程適用者など)を限定できるようにする。老齢給付年金の支給は、加入15年以上で▽65歳到達▽60歳到達▽50歳以上で退職-を要件とする。支給期間は5、10、20の各年から選択できる。
 標準給与の0・7%か1・0%を毎月積み立て、さらに1口当たり830円(口数は事業者選択)を任意で毎月積み立てる従来からの加算制度に加え、定額制度を追加。事業所ごとに1口1000円を毎月積み立てられるようにする。職位や給与の規定を提出すれば、役職などに応じた段階的な口数を設定できる。定額制で毎月3口(月3000円)の場合、加入38年の加入者の一時金受取額は利率1・5%で184万円(掛け金額136万8000円)になる。
 予定利率の引き下げで安定性が向上。年金の有期化によって平均寿命の伸びによる将来の不足金発生のリスクが低減される。法改正で解散・移行を迫られている厚生年金基金は多く、新基金のメリットを広くPRする方針だ。
 説明会の日程と会場は次の通り。
 ▽東京=9月28日、ホテルメルパルク東京(東京都港区)
 ▽名古屋=9月29日、ホテルメルパルク名古屋(名古屋市東区)
 ▽大阪=9月30日、ホテルメルパルク大阪(大阪市淀川区)
 ▽岡山=10月1日、ホテルメルパルク岡山(岡山市北区)
 ▽広島=10月2日、ホテル広島ガーデンパレス(広島市東区)
 ▽旭川=10月6日、藤田観光ワシントンホテル旭川(北海道旭川市)
 ▽大分=同、大分センチュリーホテル(大分市)
 ▽札幌=10月7日、ホテル札幌ガーデンパレス(札幌市中央区)
 ▽福岡=同、ホテル福岡ガーデンパレス(福岡市中央区)
 ▽釧路=10月8日、釧路ロイヤルイン(北海道釧路市)
 ▽仙台=同、ホテル仙台ガーデンパレス(仙台市宮城野区)
 ▽網走=10月9日、網走セントラルホテル(北海道網走市)
 ▽新潟=同、ホテルサンルート新潟(新潟市中央区)
 ▽長野=10月13日、ホテルサンルート長野(長野市)
 ▽富山=10月14日、オークスカナルパークホテル富山(富山市)
 ▽徳島=同、ホテルグランドパレス徳島(徳島市)
 ▽金沢=10月15日、金沢都ホテル(金沢市)
 ▽高松=同、高松東急REIホテル(高松市)
 ▽福井=10月16日、ユアーズホテルフクイ(福井市)
 ▽松山=同、ホテルサンルート松山(松山市)。

建設厚生年金基金/企業年金基金、16年10月スタート/9月28日から説明会

《日刊建設工業新聞》

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