「瀬戸内ブランド」土産、農作物販路拡大に追い風 画像 「瀬戸内ブランド」土産、農作物販路拡大に追い風

インバウンド・地域活性

 瀬戸内海に面する7県が連携し、土産物用の目玉商品を選定する「瀬戸内ブランド」の認定数が大きく伸びてきた。2013年から今年9月までに、約400商品に増えた。特にかんきつ類を使った加工食品が多い。主導する広島県の調査では、認定後に6割の商品で売り上げが伸びている。同県は「観光需要を伸ばす上で心強い。農作物の販路拡大にも追い風だ」と手応えをつかむ。

 瀬戸内地域特有の自然や食、文化を色濃く打ち出している商品を選ぶ。対象地域は兵庫、岡山、広島、山口の各県と、徳島、香川、愛媛の四国3県。農産物の加工品では、7県内で収穫した物を使うのが条件だ。これまでに398商品が認定された。

 業者が申請した商品から、7県の担当部署の全てが「合格」と認めた品だけを選ぶ。認定を受けると、共通のシンボルマークを表示できる。7県は13年から「瀬戸内連合」として観光や地場産業の活性化に協力して取り組んでいる。

 かんきつ類の中でも、レモンを使った商品が最も多い。ヒット作も生まれた。まるか食品(広島県尾道市)は若い女性社員の発案から、スナック状の菓子「イカ天」で「瀬戸内レモン味」を13年に開発。程よく酸っぱい味で、女性からの人気が高く、駅などの土産売り場の定番商品になっている。

 大手メーカーもブランド申請に動いている。サントリーはノンアルコール飲料「オールフリー」で、徳島産のユズ果汁入り商品を14年に開発、中国四国エリア限定で販売した。カゴメはネーブルや甘夏を使ったジュースを13年に全国発売。日本コカ・コーラやファミリーマートも参画する。

 広島県は取り組みが広がる要因を「美しい海や島々が思い浮かぶ『瀬戸内』の地域性が、商品に新たな魅力を生んでいるため」(商工労働局)と分析。ブランド価値を損なわないよう「何が欲しいか、という買い手目線で認定している」(同)ことも、消費者の信頼につながっている。県、市町村が以前に手掛けた特産品開発は、売る側の発想で進む例が多かった。

農産物の産地にも追い風だ。広島県内の複数のJAによると、レモンの需要増で「従来のかんきつからレモンへ改植する動きが広まりつつある」という。

「瀬戸内ブランド」土産 かんきつ人気400商品に迫る 農作物販路拡大に追い風

《日本農業新聞「e農net」》

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