傾斜45度まで 除草ロボの実証試験へ 画像 傾斜45度まで 除草ロボの実証試験へ

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 広島県東広島市の農事組合法人ファームおだは、畦畔(けいはん)除草ロボットの実証試験に乗り出した。農研機構・近畿中国四国農業研究センターが開発したロボットで、45度の傾斜まで使える。無線で操作できるため労力が掛からない上、刈り払い機より短時間で除草できる。急傾斜地が多い中山間地域の戦力として、農家は早期実用化を期待している。

 ロボットは全長1・6メートル、幅1メートル、重さ140キロ。軽トラックで運べるサイズに収めた。モーターを動力にベルトで走行する。前方に二つ取り付けた回転刃は、刈り払い機と同じエンジンで動かす。

 同法人の組合員やセンター職員らが9月中旬、縦4メートル、横20メートル、傾斜38度ののり面で実証実験を実施。作業時間や刈り具合を刈り払い機と比較した結果、ロボットは12分間で刈り終えた。その作業時間は刈り払い機より1・5倍ほど早かった。

 実用化に向けて課題も残る。ロボットを操作した農家の岡本広和さん(41)は「土がさらさらだと、走行用ベルトがかみ合わず動きにくい。逆に凹凸がある所は刈り残しが出る」と指摘する。加えて、専用の部品が多いため、センターの中元陽一主任研究員は「汎用(はんよう)化するには現時点ではコストが折り合わない」と説明する。

 同法人の吉弘昌昭組合長は「5年もすれば、人が減って今ある農地の3割は草刈りができなくなる。今から準備しないと間に合わない」と危機感を募らせる。

 センターは5年間で実用化のめどをつけたい考えだが、中元主任研究員は「もっと早く欲しいという要望も強い」として開発を急ぐ。

傾斜45度までいける 除草ロボ実用化急げ 近中四農研センターが試験

《日本農業新聞「e農net」》

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