ベトナム向けリンゴ輸出解禁! 園地登録、検査が条件 画像 ベトナム向けリンゴ輸出解禁! 園地登録、検査が条件

海外進出

 農水省は、ベトナムへのリンゴの輸出が17日から可能になったと発表した。同国との検疫協議が整い、植物検疫所が登録した園地で、適切に病害虫を防除しているかどうか検査を受けることが条件になる。登録済みの青森県産は今年産から輸出可能。リンゴは果実の中で日本から最も輸出額が多い“稼ぎ頭”の品目。農水省は同国の経済発展を背景に輸出拡大を期待する。

 日本からベトナムへのリンゴの輸出は、2011年に停止していた。同国が植物検疫法を制定し、それに対応する検疫条件が未整備だったため。日本は輸出再開に向けて同国と検疫協議を進め、15日に東京都内で行った両国の首脳会談に合わせて解禁を発表した。

 登録園地は、県の防除暦に沿った防除や、果実への袋掛けなどを行い、ベトナムが侵入を警戒する病害虫対策を行う必要がある。リンゴ黒腐病やリンゴ胴枯病、モモチョッキリゾウムシ、ナシマルカイガラムシ、リンゴ斑点落葉病などが問題になり、病害虫によって必要な対策も異なる。

 輸出停止前の実績は14トン(10年)と少ないが、ベトナム国内で日本産品の品質の良さが評価されていることもあり、農水省は今後、輸出増を見込む。東南アジアではリンゴなど落葉果樹が栽培できないため、潜在的な有望市場と位置付ける。

 政府は農林水産物・食品の輸出額を20年に1兆円に増やす目標を掲げている。このうち青果物は250億円と、14年比で5割増やす目標だ。輸出は着実に伸びており、今年1~7月は89億円と前年同期と比べ金額・量共に5割増えた。ただリンゴとナガイモが全体の7割を占めており、目玉品目を増やすことが課題だ。

 輸出戦略では、かんきつ類、イチゴ、梨、桃などを重点品目と位置付け、販売促進や検疫協議を進める。現在はタイ向けかんきつと、米国向け柿について、それぞれ相手国と検疫協議中だ。

ベトナム向けリンゴ輸出解禁 園地登録、検査が条件

《日本農業新聞「e農net」》

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